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米Google、検索キーワードと関連性が高い項目を一覧表示する新機能を追加

2011年06月17日 06時18分更新

記事提供:SEMリサーチ

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米Googleは2011年6月16日、検索キーワードと概念・構造的に関連性のある情報一覧を整理して表示する新機能を追加した。米国版(google.com)で利用できるが、日本語(google.co.jp)は対応していない。

2009年にローンチした実験的プロジェクト・Google Squaredの技術をベースに開発した。Google Squared はウェブ上のデータに構造を与えてスプレッドシート形式で回答を表示する技術だ。今回追加した新機能は、データの種類や集合関係を整理して、それを関連検索として提示するもの。

たとえば、van gogh(ヴァン・ゴッホ)と検索すると、検索結果の最下部にArtwork searches for Vincent van Goghとしてゴッホの代表的な絵画が画像で表示される。同様に「24」(米国のテレビドラマ)で検索すると、同じく検索結果の下部に24の出演者として、Kiefer Sutherland(キーファー・サザーランド)やAnnie Wersching(アニー・ワーシング)などの顔写真が表示される。

あるいは、greek philosophers(ギリシャの哲学者)と検索すると画面最下部に "Top references for greek philosophers として プラトン(Plato)やアリストテレス(Aristotle)、エピクロス(Epicurus)などの名前一覧が表示される。名前をクリックすると、当該人物に関連する情報一覧が表示されるとともに、このTop referenceのボックスが検索最上部に移動・固定され、ナビゲーションのように機能する。こうしたケースではそれぞれの人物について平行して検索することが多いため、最上部に移動して固定することは検索の利便性の向上につながるといえる。[famous astronauts] や [famous basketball players], [cruciferous vegetables] などでも同様の検索結果を見ることができる。Japanese food と検索すれば、寿司など日本の食べ物一覧が表示される。

Googleによると、検索タスクの特に情報収集段階においては、特定の情報ではなく、クエリと関連する情報一覧が求められている場合がある。たとえば、あまり詳しくないカテゴリの商品を初めて購入するに当たり最初に検索することは、特定商品の機能よりもそのカテゴリの有名なブランドや人気アイテムだろう。今回の新機能は、このような検索クエリと関連する、情報リストを求めるような検索タスクに対応するためのものだ。

Googleは、アルゴリズムが人間のようにコンテンツを理解して、それを検索のために役立てるための努力を継続的に行っている。このセマンティック領域はまだ多くの可能性を秘めており、将来さらなる改良ができるだろうと述べている。

Organizing lists of related searches [Inside Search]
http://insidesearch.blogspot.com/2011/06/organizing-lists-of-related-searches_16.html

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