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週刊 PC&周辺機器レビュー 第106回

地デジも3Dで見られる一体型、新「VAIO L」を試す

2011年06月17日 12時00分更新

文● 池田圭一

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 今回紹介する「VAIO L」シリーズは、ソニーが「ボードPC」と呼ぶディスプレー一体型デスクトップパソコンの中でも、上位に位置する製品だ。24型ワイド液晶ディスプレーを搭載しており、最上位モデル「VPCL229FJ/B」では高性能パソコンに地上/BS/110度CSデジタル放送の3波チューナー搭載テレビ機能を備えたうえ、3Dステレオ表示にも対応する。

 VAIO Lはパソコンとテレビの融合をどう実現しているだろうか。なお、今回試用したのは発売前の試作機であり、3D機能など一部の動作が製品とは異なる場合がある。

VAIO L「VPCL229FJ/B」。写真の本体カラーはブラックだが、ホワイトモデルも用意される

見た目は液晶TV!
タッチパネル採用でシンプル・スリム

 付属のワイヤレスキーボードやマウスがなければ、液晶テレビと見間違えそうな外観は、新コンセプトのもと、かなりスッキリしたものになっている。前から見た姿はややベゼル部分が大きく見えるが、これはフルHD解像度(1920×1080ドット)のディスプレー表面だけでなく、その周囲までタッチセンサー(エッジアクセス)を設けたからだ。エッジアクセスを含む前面のガラスパネルのサイズは27型相当で、その外側に本来のベゼルがある。

ディスプレーとその周囲は、ガラスのタッチセンサーパネルで覆われている。表示部へのタッチは指紋や汚れが気になるが、ここなら汚れもそれほど気にならない

エッジアクセスの機能説明。画面周囲は場所によって異なる機能が割り当てられている

 パソコンの動作状況を示すインジケーターランプも、エッジアクセス部のガラスパネルに埋め込まれている。そのため、目を凝らさないとマークが見えない。ディスプレー下部に見える「SONY」ロゴは電源ランプになっている(消灯も可能)、全体的には、テレビ視聴を邪魔するインジケーターをわざと目立たなくしているようだ。

文字に光を当てて見えやすくした状態。部屋が暗いと、どのランプが何を示しているのかわかりにくいが、テレビ視聴の邪魔にはならない

 外見で特徴的なのはスタンド部だろうか。従来のような、いかにも「パソコンディスプレーの足」といったデザインではなく、今回からは太い金属パネルを「く」のように折り曲げて、そこから伸びる湾曲したアームが本体背面中央を支える。この背面中央が緩やかに盛り上がり、周囲にいくほど薄くなるデザインのため、本体厚みが抑えられているように感じる。

LEDバックライトの液晶ディスプレーは発色も良好。こうした点の品質では、AV重視のVAIOは安心できる

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