印刷速度はカラー毎分50ページ、モノクロ毎分55ページ
NEC、IH技術で省エネ実現の「カラーマルチライタ9950C」
2011年06月15日 06時00分更新
6月14日、NECはA3対応カラーページプリンター「カラーマルチライタ9950C」とA4対応ものクロレーザプリンター「マルチライタ5220N」を発表した。両製品ともIPv6に標準対応する。
カラーマルチライタ9950Cは、4色を一度に印刷できる「タンデム方式」を採用することで、カラー毎分50ページ、モノクロ毎分55ページの印刷速度を達成。用紙走行のルートを改善することで、両面印刷時も同じ印刷速度を実現している。
さらに、家庭用の電磁調理器と同じ電磁誘導による加熱方式「Induction Heating(IH)」を採用した定着器である「IHフューザー」を採用する。従来の定着方式は余熱が必要だが、IHフューザーはヒーター部を高い熱効率で急速加熱するため、印刷の時だけ加熱することで省電力化に大きな効果があるという。その結果、2.77kWhのTEC(Typical Electricity Consumption)値と1.5Wの待機時の低消費電力化を実現した。さらに、節電モード時からの復帰時間も、従来機「カラーマルチライタ9900C」が45秒であるところ、15秒にまで短縮した。
カラーマルチライタ9950Cの価格は42万8000円で、出荷開始時期は7月11日。
マルチライタ5220Nも、印刷速度をアップ。従来機「マルチライタ5200」では毎分24ページだったものが、毎分30ページとなった。あわせて、ファーストプリント時間も10秒から8.5秒に短縮している。また、制御回路を改善し、節電モード時の消費電力を8Wから6Wに抑えた。これにより、TEC値は従来の3.25kWhから2.31kWhへ低減したという。
ほかに、従来はオプションでも対応できなかった自動両面印刷を標準で搭載。そのほか、本体背面にフェイスアップで用紙を排出するルートを追加することで、はがきなどの厚紙印刷の際に、そりを抑えた印刷が可能となっている。
マルチライタ5220Nの価格は、6万9800円で、出荷開始時期は7月28日。
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