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ThinkPadブランドを支える、過酷なテストたち

2011年06月13日 09時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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半無響室で、動作音をチェック

 ノートのマシンに求められるのは堅牢性だけではない。信頼性や快適さを高めるためには、動作音の測定や無線性能といった部分にもこだわっていかなければならないからだ。以下、そのための試験設備を見ていこう。

ここからは土足厳禁。靴カバーとは厳重(!)だと思ったら、普段はスリッパを使っているようです……

グラスウール製の吸音くさびで、音を反射・干渉により減衰させる半無響室

120cmの高さでPCと25cm離した状態で騒音を計測するなど国際基準に沿ったテストを実施している

 まずは音響設計に利用される部屋。外部の騒音は80dB以上を遮音でき、暗騒音値で10dB以下(7~8dB)。60cmほどの厚い壁に囲まれており、響きが少ないため、中に入って会話すると若干ヘンな感じがする。ここでは、パソコンの騒音値を計測するだけでなく、鳴っていても不快感がない動作音は何か?という研究も行っている。

 例えば、ファンノイズでも心地よい音とそうでない音がある。HDDの駆動音も、「動作ノイズ」と考えれば不快だが、操作に対する反応(つまり操作音)だと考えれば合ったほうがいいと考える人もいる。こういった心理音響の考え方も考慮してThinkPadの音が決められている。

壁の厚さは60cmほど。部屋の外側と内側で音は完全に遮断されてしまうので、緊急時のためのスイッチ(閉じ込められスイッチ)も用意されている

エアコンは導入されており、室温は23±2℃に抑えられている。空調の騒音をどう下げるかにも気を使っているそうだ

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