半無響室で、動作音をチェック
ノートのマシンに求められるのは堅牢性だけではない。信頼性や快適さを高めるためには、動作音の測定や無線性能といった部分にもこだわっていかなければならないからだ。以下、そのための試験設備を見ていこう。
まずは音響設計に利用される部屋。外部の騒音は80dB以上を遮音でき、暗騒音値で10dB以下(7~8dB)。60cmほどの厚い壁に囲まれており、響きが少ないため、中に入って会話すると若干ヘンな感じがする。ここでは、パソコンの騒音値を計測するだけでなく、鳴っていても不快感がない動作音は何か?という研究も行っている。
例えば、ファンノイズでも心地よい音とそうでない音がある。HDDの駆動音も、「動作ノイズ」と考えれば不快だが、操作に対する反応(つまり操作音)だと考えれば合ったほうがいいと考える人もいる。こういった心理音響の考え方も考慮してThinkPadの音が決められている。