このページの本文へ

西田 宗千佳のBeyond the Mobile 第71回

Let'snote Jが誇るパナソニック・チューニングの実力

2011年06月09日 12時00分更新

文● 西田 宗千佳

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ジャケットスタイルの特徴は、ボディー底面を直接触るわけではないため、高負荷時の発熱が気になりづらい、という点もある。CF-J10SYBHRが採用しているCPUは、通常電圧版のCore i5-2410M(2.30GHz)。負荷が高まればやはりそれなりに発熱するが、ジャケットを使っている限り、それが膝などに伝わる感じはしない。

各部の温度 放射温度計による測定、室温は24度。フルパワー時はH.264動画エンコード状態

 他方で、本来はもっと薄いJ10をジャケットによって「厚く」してしまっているのも事実。ジャケットを外せば厚さ最薄部27.3mm、重さ約990gというコンパクトな製品になる。ジャケットがなくとも普通のモバイルノート程度の堅牢さは十分確保されているようなので、堅牢さより軽さをコンパクトさを重視する場合には、ジャケットなしで使うのもあり、とは思う。

ジャケットを外した状態。強度が不足するということもないので、コンパクトさを重視するなら、外して使うのもありか

本体前面。電源スイッチとインジケーター、無線機器のオン/オフスイッチが左に配置されている

本体左側面。奥行きに対して厚みの大きさがわかる。コネクター類は左から、電源コネクター、HDMI出力、アナログRGB出力、USB 3.0

本体右側面。左からSDメモリーカードスロット、USB 2.0×2、有線LAN

起動までたった10秒
スタンバイ復帰も一瞬!

 今回のレビューに上位モデルを選択した理由は、ストレージにSSDを採用しており、パナソニックがレッツノートに対して提供する「チューニング」のほぼすべてを、体験できる製品となっているためである。

 一番わかりやすいのは、やはり起動だろう。J10は電源オンから作業開始までの時間が、おおむね10秒程度ときわめて速い。数字で見るよりも、記事中の動画を見ていただいた方が、その効果を感じられるだろう。メーカーロゴも表示せず、最短の時間でWindows 7の起動画面に移る。

J10の電源オンからの起動時間デモ

 実は今回、まったく同時期に連載第70回で掲載したレノボの「ThinkPad X1」を試用していた。こちらも、レノボが起動などのチューニングを施した製品であるが、出荷時状態同士での比較では、X1よりもJ10の方がさらに起動が速かった。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン