au独自のアプリやサービスが利用できる
「au one Market」
今回テストで用いた「IS03」から、Androidマーケットにアクセスすると「au」という項目がある。このページを開くとauがセレクトしたアプリが25個(記事執筆時点)並んでいる。すべて無料か、日本円で提供されているアプリだ。
この中にはauが開発している「LISMO!」や「ナビウォーク」などauオリジナルのアプリはなく、それらは後述する「au one Market」で入手する。
Androidマーケット自体は「au」タブがある以外は、標準のAndroidマーケットと違いはないようだ。支払い方法はクレジットカード、もしくは「auまとめて支払い」でケータイの料金と一緒に支払える点(日本円で提供されているアプリ)もドコモと同じだ。
一方、au one Marketは独自のアプリストアとして本格的な内容になっている。トップページで新着アプリの紹介や特集が展開されており、編集部によるレビューもあって、アプリ探しの参考になる。ただし、ドコモマーケットのようにアプリ以外のコンテンツの紹介はしていないので、アプリを探しているときに余計な情報を目にすることもない。
アプリはカテゴリ(有料/無料に分かれている)や、ランキング(有料/無料/カテゴリ別/期間別で切り替えられる)から探せるほか、キーワードによる「アプリ検索」では検索対象をカテゴリで絞る機能もある。実はAndroidマーケットでは設定で対象年齢を絞ることはできるものの、通常の検索はキーワードを入れられるのみ。au one Marketはだいぶ目的のアプリを探しやすそうだ。
au one Market内のアプリはAndroidマーケットにはない「LISMO!」などのau開発アプリをはじめ、Androidマーケットで提供されているアプリの中からチョイスされているものも多数用意されている。初心者ユーザーの場合は、まずはau one Marketで欲しいアプリを探し、それでも見つからなければAndroidマーケットで探す、という方法が効率的になりそうだ。Androidマーケットで不満を感じる部分をうまく補っているように思える。
ソフトバンクユーザーは
シンプルにAndroidマーケットを使う
前述したようにソフトバンクのアプリストアはAndroidマーケットのみ。キャリア独自のアプリストアはない。
Androidマーケットのトップページには「SoftBank」タブがあり、ソフトバンクが選んだアプリが74本(記事執筆時点)並んでいる。auの25本よりも多い上、この中にはソフトバンクモバイルが開発している「@アプリ(旧おすすめアプリ情報)」「選べるかんたん動画」「災害用伝言板」「ビューン」「Ustream」など、ソフトバンク関連のアプリも含まれている。
スマートフォンに慣れている人にとっては、このほうがわかりやすいと言える。アプリの購入時にはクレジットカードのほかに「SoftBank利用料金と一緒に支払い」が用意されており、後者は2社と同じく、日本円で提供されているアプリの際に利用できる。
もっともこれでは、初心者にとってはいきなりAndroidマーケットを使うのは抵抗があるかもしれない。そのあたりをフォローするのが「@アプリ」だ。
@アプリはソフトバンクモバイルが提供している「アプリを紹介するためのアプリ」である。起動すると、アプリのレビューや、総合、有料、無料別に閲覧数の多いアプリをランキングで紹介している。特集という形で特定のカテゴリのアプリを紹介するなど、アプリ選びに迷っている人や、使い方を詳しく知ったうえでアプリをインストールしたい人はAndroidマーケットで探す前に、まず「@アプリ」を使うとよいだろう。
アプリストアの完成度はauが一歩リードか
PC版のAndroidマーケットも活用したい
あらかじめお目当てのアプリを見つけてから、Androidマーケットでそのアプリを検索する、といったスマートフォンでの操作に慣れた人は、ソフトバンクのようにAndroidマーケットだけというのが逆に一番わかりやすく感じるかもしれない。特にPCを使った検索に慣れている人はAndroidマーケットでアプリを探すのは苦にしないはずだ。
ただしケータイ感覚でスマートフォンを使いたい人は、アプリ探しは「au one Market」が便利だ。最初はそちらで慣れてからAndroidマーケットへ、という選び方がよさそうだ。ドコモのドコモマーケットは情報の数が多く、アプリストアと思って使うと若干わかりにくく、アプリの数だけを見ると物足りない。あくまでポータルサイトと思って使うのがよいだろう。特に「スマートフォンでアプリを使う」ということを意識せず、Androidを買った人にとっては、ドコモマーケットでスマートフォンの使い方を覚えるのはいいように思える。
以上の点を考えると、「アプリストア」という点では、auが初心者を含めた多くの人に使いやすくできているのではないだろうか。ただしPCをよく使うASCII.jpの読者であれば、「PC版のAndroidマーケットでアプリ入手」→「スマートフォンにインストール」という方法もある。今までスマートフォンのAndroidマーケットでキーワード検索ばかりだった、という人は別の探し方をちょっと試してみてはいかがだろうか。
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