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ソーシャル検索はGoogleやBingの検索結果をどのように変えるか?

2011年06月01日 15時24分更新

記事提供:SEMリサーチ

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MicrosoftやGoogleのソーシャル検索の課題や問題点についてはサーチエンジン情報館にて掲載しているので併せてお読みいただければと思いますが、こちらは、Facebook Likes や Google +1 といったソーシャルシグナルが検索結果にどのように作用しているか、についてまとめておきます。

ソーシャル検索によるパーソナライズの種類

ソーシャル検索によるパーソナライゼーションは、分類すると


  1. オーガニック検索のランキングをパーソナライズする

  2. オーガニック検索に注釈を表示する

  3. 検索上位にインサート表示する

に分けられます。(1) はソーシャルグラフに基づき、ユーザー個々に検索結果をカスタマイズするものを指します。(2) は関連した情報を探しやすくするための表示の追加で、たとえば「○○○さんが△△にいいね!をしています」といった友達の評価を表示するものです。(3) は、Googleワンボックスのように、既存のオーガニック検索に追加する形でリンクを挿入するものです。


Microsoft(Bing) x Facebook

  1. Bingオーガニック検索に友人が評価したページが含まれていた場合に、検索上位にインサート表示する場合があります。これはオーガニック検索の順位を変更しているのではなく、オーガニック検索に追加で当該リンクを挿入します。Windows Liveアカウントのサインイン/オフにかかわらず、オーガニック検索の順位そのものは変わりません。
  2. Facebook全ユーザーのLikesを集計した(Collective IQ)データも、従来のオーガニック検索に注釈として追加されるだけで、ランキングそのものを変えるわけではありません(例 1000人がこれを「いいね!」と言ってます)
(以上、Microsoftの開示情報より)

以上の通り、BingとFacebook連携によるソーシャル検索は、順位そのものを変更するのではなく、表示内容を変更する仕様となっています。


Googleソーシャル検索 / Google +1

  1. ソーシャルグラフのユーザーとの関係性、交流の深さによって、他のユーザーが「共有」「作成」「評価(+1)」したリンクのランキングをユーザーにあわせてパーソナライズする場合があります。つまりランキングに影響するということです。
  2. オーガニック検索に他のユーザーが共有、作成、評価したリンクが含まれている場合、その旨を注釈として表示します。これは検索結果への追加情報であり、ランキングを変えるわけではありません。
(以上、Googleの開示情報より)

以上の通り、Googleソーシャル検索はオーガニック検索のランキングが個別化される場合もありますし、ソーシャルに関する情報が検索結果に追加表示される場合もあります。これはユーザーがGoogleが参照するソーシャルグラフの交流をどれだけ行っているかに依存します。

# 個人的には、Google関連サービスでの交流はないというか、そのつながりの情報には興味がないので役立たない・・・ Google Talk や Buzzなんて使いませんし。


Google AdWords と Google +1

  1. アドワーズ広告にもGoogle +1 ボタンが表示されます。
  2. 広告主は、アドワーズ広告に表示される+1ボタンを外すことはできません
  3. Google +1のクリックは、広告のクリックとしてカウントしません。
  4. 広告主は、+1ボタンのクリック状況を把握できます。
(以上、Meet +1: Google’s Answer To The Facebook Like Button (Search Engine Land)より)

これはFacebookの広告をイメージしてもらうとわかりやすいと思います。


参考:ソーシャル検索で本当に検索は便利になるのか? [サーチエンジン情報館, CNET Japan] ではソーシャル検索の課題や問題点について触れています。

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