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最新エンタープライズストレージの実力を探る 第8回

VMwareの管理画面から一元的に仮想マシン作成やリストアも

日立、VFPに異機種ストレージ間とのデータ移行機能を追加

2011年06月01日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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Hitachi Adaptable Modular Storageを採用したストレージセットモデル

 5月31日、日立製作所は仮想ファイルプラットフォーム「Hitachi Virtual File Platform(VFP)」の機能強化を行なった。VFPはファイルの運用管理に特化したストレージ製品で、他製品との連携により、拠点とデータセンターで分散して大容量化するファイルを管理する「コンテンツクラウド」を実現する。コンテンツクラウドではファイル仮想化機能「Universal File Manager」のほか、拠点側にはクラウドの入り口としてのVFP、データセンター側にはファイルの重複排除・圧縮を行なう「Hitachi Content Platform」を採用する。

 今回、VFPでは異なる機種のストレージを接続し、容易にデータ移行を行なえる「Universal File Manager for NAS」機能を追加した。この新機能により、VFPと既設のストレージ装置を仮想的にシステム連携させることが可能となり、移行に伴うシステムコストを最小限に抑えた効率的な業務運用が実現される。Universal File Manager for NASの価格は147万円(税込)。

 また、VMwareとの連携も強化した。VFP上での仮想マシンの作成やバックアップ、リストアなどの操作がvSphere Clientから行えるようになった。VFP上のファイルシステムとストレージ容量の論理デバイスの定義や参照、また稼働状況の監視などを「Hitachi Command Suite」から一元的に行なうことも可能となった。

 さらにサーバ側の設定変更やシステム停止なしに、未使用領域を解放する「レクラメーション」の機能を追加した。

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