このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

「また来てね!」感極まって涙する女子も――ニコニコ大会議 in 台湾レポート

台湾の「ニコ厨」1000人、大会議ライブに甘い歓声

2011年05月27日 15時00分更新

文● 広田稔(@kawauso3

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

「プロの犯行」なバンド&ダンサー

 バックバンドやダンサーも負けていない。バンドはニコ動でおなじみ「王族バンド」と「[Mint]」が組んだ「王族ミント」という、「演奏してみた」ファンにはドリームチームのような構成で出演。演奏中に見せる笑顔に、心の底からライブを楽しんでいるのが伝わってきた。

ギターの海賊王さん(王族バンド)

ベースのティッシュ姫さん(王族バンド)

キーボードの紅い流星さん(mint)

ドラムスのショボンさん(mint)

ユニット「L.I.N.E」としてキーボードのHYBRID_SENSEさんも参加

バラードパートでは事務員Gさんがピアノを弾く

 ダンサーはときに激しく、ときに繊細に、舞台に華を添えていた。歌がメインの構成だとダンサーやバンドはどうしても目立ちにくいが、完璧な演技で盛り上げるところはきちんと盛り上げていた。まさにプロの仕事だ。

みぃり&あぷりこっと*

けいたん、13、めろちん

「マトリョシカ」では、PVのコスチュームで登場

考えてみれば、「出演する側」「見る側」が同じニコ動ユーザーというのは不思議なライブだ


ありがとう、台湾の「ニコ厨」たち!!

 ライブももちろん良かったが、それ以上に筆者が感動したのは、台湾のお客さんだ。冒頭でも少し触れたが、とにかく日本とニコ動が大好きで仕方がないというのがビンビンと伝わってきた。




 お客さんたちは出演者に日本語で話しかけるだけでなく、運営スタッフやプレス陣に対しても「お疲れさま」「また来てね!」と気さくに声をかけてくれた。ホテルに帰るバスに対してまで「お疲れさまでしたー」と手を振ってくれた。これで心がほっこりしないわけがない。

 こんなに暖かい台湾で初の海外公演を迎えられたのは、ニコ動として非常に幸せなことだったのではないだろうか。

会場はオールスタンディングで先着順に入れる。そうした事情もあって、先頭のグループは月曜日から交代で並んでいたという(ライブは日曜)

瞬時に指でハートを作ったり、ステージの呼びかけに応えたり

終演後は「出待ち」で人だまりが……

 思えば台湾は、東日本大震災で世界最高額となる160億円の義援金を寄付してくれた。人口は約2300万人、物価は日本のだいたい3分の1という状況で、これだけの金額を集めてくれたのは本当に頭が下がる思いだ。そういう意味では、イケメンの歌い手を中心に据えたというのは、台湾の女性ユーザーに対しての「お礼」になっているのかもしれない。

 今回出演した歌い手のファンで見逃した人は、ぜひタイムシフトで現地の興奮を追体験してほしい。プレミアム会員なら前半の無料パートが見られるので、そこだけでもチェックしてみよう!

オープニングムービーでは、「待っていてくれて本当にありがとう。」という言葉も流れた

ニコニコ本社に置かれて、日本のユーザーが寄せ書きした幕も会場で披露されていた

 さて、「大会議」は今回をもってその歴史に幕を下ろすこととなる。次なる節目は2012年に開催されるという「ニコニ超会議」だ。次の一手でどんな笑顔を世界にもたらしてくれるのか、今後も引き続き目が離せない。

というわけで約4年間に渡る「大会議」、お疲れさまでした!


前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン