「プロの犯行」なバンド&ダンサー
バックバンドやダンサーも負けていない。バンドはニコ動でおなじみ「王族バンド」と「[Mint]」が組んだ「王族ミント」という、「演奏してみた」ファンにはドリームチームのような構成で出演。演奏中に見せる笑顔に、心の底からライブを楽しんでいるのが伝わってきた。
ダンサーはときに激しく、ときに繊細に、舞台に華を添えていた。歌がメインの構成だとダンサーやバンドはどうしても目立ちにくいが、完璧な演技で盛り上げるところはきちんと盛り上げていた。まさにプロの仕事だ。
ありがとう、台湾の「ニコ厨」たち!!
ライブももちろん良かったが、それ以上に筆者が感動したのは、台湾のお客さんだ。冒頭でも少し触れたが、とにかく日本とニコ動が大好きで仕方がないというのがビンビンと伝わってきた。
お客さんたちは出演者に日本語で話しかけるだけでなく、運営スタッフやプレス陣に対しても「お疲れさま」「また来てね!」と気さくに声をかけてくれた。ホテルに帰るバスに対してまで「お疲れさまでしたー」と手を振ってくれた。これで心がほっこりしないわけがない。
こんなに暖かい台湾で初の海外公演を迎えられたのは、ニコ動として非常に幸せなことだったのではないだろうか。
思えば台湾は、東日本大震災で世界最高額となる160億円の義援金を寄付してくれた。人口は約2300万人、物価は日本のだいたい3分の1という状況で、これだけの金額を集めてくれたのは本当に頭が下がる思いだ。そういう意味では、イケメンの歌い手を中心に据えたというのは、台湾の女性ユーザーに対しての「お礼」になっているのかもしれない。
今回出演した歌い手のファンで見逃した人は、ぜひタイムシフトで現地の興奮を追体験してほしい。プレミアム会員なら前半の無料パートが見られるので、そこだけでもチェックしてみよう!
さて、「大会議」は今回をもってその歴史に幕を下ろすこととなる。次なる節目は2012年に開催されるという「ニコニ超会議」だ。次の一手でどんな笑顔を世界にもたらしてくれるのか、今後も引き続き目が離せない。