スイッチでデータセンターが変わる 第75回
サーバー仮想化環境用の機能も搭載し、330万円から
アラクサラ、44ポートの10GbEを積んだスイッチ「AX3830S」
2011年05月27日 06時00分更新
5月26日、アラクサラネットワークスは1Uサイズに10GbEを44ポート搭載するデータセンタ向けスイッチ「AX3830S」を発表した。
これは、データセンターで多く利用される42Uラックに搭載した1Uラックマウントサーバー40台を接続できるポート数を内蔵するボックス型スイッチ。10Gbpsポートを44、10/100/1000BASE-TXポートを4つ内蔵する。
サーバー仮想化環境では1台の物理サーバーに複数の仮想サーバーが収容されるため、仮想サーバーが利用するNICも多くなる。こうした環境に対応できるよう、AX3830Sは13万ものMACアドレスエントリに対応できるようになっている。
また、データセンターの空調設計にあわせ、吸排気の方向を変更する機能を搭載する。これは、電源ユニットとファンユニットの交換により、前面吸気/背面排気と背面吸気/前面排気を変更できるというもの。背面吸気/前面排気用の電源モジュールとファンモジュールは、2012年1月発売予定だ。
ほかに、レイヤ3のルーティングやフィルタリング機能を搭載するほか、ネットワークパーティションへの対応が可能。さらに将来のソフトウェアバージョンアップにより、同一物理サーバー内の仮想同士のパケットスイッチングを物理サーバー内で行なわず、外部のスイッチで行なうことによりサーバーの負荷を減らす「EVB(Edge Virtual Bridging)機能」にも対応する予定だ。
価格は330万円からで、X3600Sシリーズと合わせて3年間で2万台の出荷を見込む。
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