このページの本文へ

性能も拡張性も妥協しない、玄人好みの1台

Endeavor Pro5000──性能アップ、使いやすさアップのハイエンド機

2011年05月26日 13時00分更新

文● 石井英男

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ツールフリー設計で高いメンテナンス性を実現

 Endeavor Pro5000は、拡張性の高いミドルタワーケースを採用している。Endeavor Pro4700のフロントパネルは、比較的オーソドックスなデザインであったが、Endeavor Pro5000では、斜めのエッジが際立つシャープなデザインに変更されている。しっかりしたスチール製ケースを採用しているので、本体重量は約18.3kg(基本構成時)とやや重いが、上部にキャリングハンドルが装着されており(着脱が可能で、不要ならBTOで省略できる)、移動の際にも手を滑らせてしまう心配はない。ドライバーなどの工具を極力使わずにケース内部のメンテナンスや増設が可能な、ツールフリー設計を採用していることも魅力だ。

フロントパネルのデザインは、エッジを際立たせたシャープな形状である。上部には、キャリングハンドルの装着が可能だ

Endeavor Pro5000の背面。上部に電源ユニットを搭載する、オーソドックスなデザインだ。拡張カードのブラケットもネジを使わずに固定されている

左側面のサイドパネルには、CPUクーラー用の空気口が設けられている

右側面には「Endeavor」ロゴが描かれている

 その代表が、ケースのサイドパネルなどを外さずに、HDDなどを増設できるフロントアクセスベイである。フロントアクセスベイは、いわゆる3.5インチシャドウベイであり、最大4基のHDDやSSDの装着が可能だ。フロントアクセスベイは、フロントパネル中央のEndeavorロゴの下に手を入れて引き出すことで、ベイが手前側に回転して飛び出す仕組みになっている。

 フロントアクセスベイは、4基の3.5インチシャドウベイから構成されており、HDDやSSDが装着されているHDDケースも工具を使わずに引き出すことが可能だ。

 Endeavor Pro4700もほぼ同じ機構を採用していたが、HDDケースが3.5インチHDDのみ対応だったのに対し、Endeavor Pro5000のHDDケースは、3.5インチHDDだけでなく、2.5インチSSD/HDDも固定できるように改良されている。

キャリングハンドルのデザインもフロントパネルにあわせてシャープな形状に変更された。キャリングハンドルは着脱可能だ

フロントアクセスベイの採用により、サイドパネルなどを外さずに、ベイを引き出してアクセスが可能。3.5インチシャドウベイは4基用意されている

HDDケースの上下のストッパーを指でつまみながら、中央に指をかけて引くことで、HDDケースを引き出せる

HDDケースは、3.5インチHDDだけでなく、2.5インチSSD/HDDも固定できるように改良された。裏側に、3.5インチドライブ固定用と2.5インチドライブ固定用のネジが用意されているのも嬉しい配慮だ

 3.5インチドライブ固定用と2.5インチドライブ固定用のネジがHDDケースの裏側に用意されているのも嬉しい配慮だ。フロントアクセスベイは、HDDなどを盗まれないように鍵でロックをかけることが可能だが、Endeavor Pro4700では、鍵穴がフロントパネルに露出しており、一目で鍵があることが分かるようになっていた。

フロントアクセスベイは、開かないようにロックをかけることが可能だが、その鍵穴がダミーカバー内に移動されたため、セキュリティ性が向上した

フロントI/Oユニットの位置も変更可能だ

 しかし、Endeavor Pro5000では、鍵穴が3.5インチベイのダミーカバー内に移動しており、セキュリティ性が向上している。フロントアクセスベイ以外の5インチベイや3.5インチベイも、ネジやドライバーを使わずにデバイスを固定できるようになっており、メンテナンス性は非常に高い。

 また、出荷時の状態では、フロントI/Oユニットは一番下に配置されているが、位置の変更も可能だ。フロントI/Oユニットには、電源スイッチも用意されているので、例えば、本体を床置きした場合は、フロントI/Oユニットの位置を上側に移動させれば、電源スイッチに手が届きやすくなる。

Endeavor Pro5000(評価機構成)の主な仕様
CPU Core i7-2600(3.4GHz)
メモリー DDR3-1333 8GB
グラフィックス GeForce GTX 460
ストレージ 120GB SSD+1TB HDD
光学式ドライブ BD-ROMドライブ
I/O USB3.0×2、USB2.0×7、PS/2キーボード、PS/2マウス、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T LAN、シリアル、パラレル、DVI×2、HDMI、DisplayPortなど
電源容量 670W
サイズ 幅217×奥行き500×高さ471mm(キャリングハンドル装着時)
重量 約18.3kg(基本構成時)
OS Windows 7 Home Premium 64bit版
価格 19万2780円(送料別、キャンペーン価格)
最新価格はウェブサイトでご確認ください

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中