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Antec痛PCコラボ第2弾は「超電磁砲」の痛サイドパネル!

2011年05月26日 12時00分更新

文● 藤山 哲人

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Antecのケースってそんなにイイのかよ?
と疑うキミに!

 すでにSOLOシリーズを使っている人は、その静音性やビビリのなさを実体験で知っているはず。しかし「超電磁砲」サイドパネルキットは魅力的だけど、そんなにいいケースなの?と疑っている読者に対して説明をせねばなるまい。
 まぁ、本音を言えばこのケースのいいところを説明しないほうが、キットの入手競争率も下がってゲットしやすくなるんだが、編集部に「私利私欲に走るのは止めてくださいよ!」と釘を刺されたので、ちょっとだけね。
 ここでは「SOLO WHITE」をベースにしているが、その他は色違いや電源内蔵かどうかの違いだけだ。

ホワイトが基調のボディに、シルバーのフロント。フラッシュサーフェスな筐体なので飽きのこないデザイン

 デザインは、こんな感じでとてもシンプル。オフィスや自室、リビングに置いても違和感ない存在だ。ただ普通のPCなら「ペンキで白く塗りました」的な色をしていて、ちょっと擦っただけで下地の鉄板の色が出てくるような塗装なのだが、SOLOのペイントはちょっと違う。公式な発表じゃなく、工作のプロである俺の目から見た感じだが、

 いったんホワイトを乗せて(しかも通常より厚めに)、その上からハードコード剤を吹いている感じなのだ。

 簡単に言うと、高級ピアノ調仕上げってヤツ。とにかく表面が硬く仕上げられているので、傷が付きにくい上にピカピカ光って高級感のあるペイントになっている。もしかすると、バイクの塗装などで使われているパウダーコーティング(粉末状の塗料をプラスに帯電させ、筐体側をマイナスに帯電させてスプレーし、それを焼き固める)を使っているかも?

スペックとしてはうたわれていないが、ペイントもハードコード仕上げになっていて、車のような光沢がある

 また通常の筐体は、たいてい0.5mm程度の鉄板が使われているため、鉄板にエンボス(凸凹をつける)加工をしたり、エッジを折り曲げて強度を稼いでいる。でもSOLOの鉄板は1mm厚のものが使われていて、そんな姑息な加工をしなくても頑丈なのだ。それはサイドパネルを見れば一目瞭然。凸凹が1つもないでしょ? それだけ剛性が高いから凸凹をつける必要がないってこと。
 特にサイドパネルは、ビビリ(HDDやファンの振動を拾ってブブブブってする音)の原因になるが、SOLOのサイドパネルは1mmの鉄板とポリカーボネイトのハイブリッド構造。ポリカーボネイトっていうのは、防弾用などにも使われる素材で、身近(?)なところだと、機動隊が持ってる透明な盾、アレがそう。軽いけど超硬いプラスチック樹脂で、かなりお高い素材なのだ。そんな樹脂でサイドパネルの剛性をさらに高め、ビビリをなくしている。

左右のサイドパネルと天板にポリカーボネイトが貼られたハイブリッド仕様

 さらにこのポリカーボネイトを貼ったことで、静音性も極めて高い。Antecのエンジニアに聞いた話じゃないが、筆者が考察するに、共振周波数の違う鉄板とポリカーボネイトのハイブリッド仕様になっていることから、内部の音を外に伝えにくい遮音パネルとなっているのだろう(共振についてはアニメ「機動警察パトレイバー劇場版」で勉強しよう!)。
 そんなわけで、振動のすべてはビビリとして音エネルギーにならずに、筐体の足元に伝わるが、足には大型のシリコン樹脂を使っているので、ここで振動をすべて吸収するのだ。ここまで静音性を計算し尽くしたPCケースなので、超売れているっていうのもうなずけるでしょ?

足はプラスチックではなく、やわらかく防震・吸震性の高いシリコン樹脂製

 もちろんエアフローも静音性並みに計算し尽くしているのは言うまでもない。しかもフロントパネルの吸気口には洗えて何度も使えるフィルターを装備していたり、ドライバレスでHDDを取り付けられるアタッチメントが付いていたりと至れり尽くせりってワケなのだ。
 編集のKさん。こんぐらい書いとけば、いいのかい?

フロントはサイドからエアの吸い込みで、HDDクーラー用のファンの取り付けも可能。HDD類はドライバレスで着脱可能

HDDファンの手前には、フィルターが設けられていて、汚れたりフローが悪くなったときに洗えるようになっている

※編注:実は僕が使ってるケースで読者の皆様にもおすすめしたいので、ケースの説明もしてくださいってお願いしたんですが、そんな凄いケースだったとは知りませんでした。どうりで静かなわけです。

(次ページへ続く)

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