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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第58回

今こそ原点のアナログへ――コルグ入魂のシンセ「monotribe」

2011年05月21日 12時00分更新

文● 四本淑三

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普通のオーディオ信号でも同期できる!

―― 同期に使える信号は、レベルやパルス幅のようなものは決まっているんですか?

高橋 レベルで言えば、ヘッドホンで聴くちょっと大きめの音量くらいで同期します。例えばiPhoneのシンセアプリでノコギリ波を出しても、同期させられます。

―― たとえばiPadアプリの「iELECTRIBE」とか、「iMS-20」の出力音で同期させることは?

坂巻 ええ、iMS-20でドラムの音で(1パルスっぽい音を作って鳴らせば)普通に動きますよ。

―― おお、それは面白い。ただiPadの出力は一系統しかないから、同期してもシンセの楽音は取り出せないですよね。すると同期しても意味ないような。

高橋 それができるんですよ。オーディオ信号の右と左を分離すればいい。右から同期の音を出して、左からシンセの音を出せばいいんです。

iPad(iMS-20)とつないだところ

―― なるほど!

坂巻 iMS-20だったらソフトウェアミキサーにパンポットがありますよね。それで同期のトリガーに使う音を右に寄せて、右チャンネルのケーブルをmonotribeのシンクインに入力する。iMS-20の普通のシンセの音は左に寄せて、左チャンネルのケーブルをそのままミキサーに入れればいいんです。

―― じゃあステレオミニプラグのY字ケーブルがあればいいという事ですね。片方がmonotribeのミニプラグ、もう片方がミキサー入力用のRCAピンとかフォーンプラグみたいな。

高橋 そうです。実際にiPhoneで同期させてみましょうか。いまiPhoneから8Hzの矩形波を出していますけど、周波数を変えるとmonotribeのテンポも変わります。

iPhoneと同期して、矩形波を再生する。それをmonotribe上で同期させてステップに入れ込むこともできる

―― わっ、これは面白い! パルス1つで何ステップ進むんですか?

高橋 1ステップです。1Hzだと1秒づつ1ステップ進みますね。DAWに波形を貼りつけて、ラインで出してやっても同期しますよ。

―― 他に組み合わせる機材としては何が面白いですか?

坂巻 「KAOSS PAD QUAD」はかなりオススメです。めちゃくちゃ面白いですよ。すごい練習してデモビデオも撮ってあるので、そのうち公開されると思いますけど。

高橋 ビデオを撮るときに顔が変わってましたよね、撮影とかじゃなくて、もう音に入り込んでる人の顔になってましたよ。

KAOSS PAD QUADをつなぎ、照明を落とすと素晴らしくクラブ映えする外観に

(次ページに続く)

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