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アニメファンならぜひ行きたい!聖地巡礼ツアー 第14回

聖地の宝庫、広島で「たまゆら」ゆかりの地を巡る!

2011年05月12日 18時00分更新

文● 中村信博

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たまゆらゆかりの地を歩く

 現在の竹原の市街地は、加茂川と本川という2本の川に挟まれた三角州の上にあるが、かつての旧市街は本川の東側にあって、洪水を避けるため山肌に沿うように街路が伸びている。今も幕末から明治にかけての雰囲気がそのまま残されていて、その街並みは平成12年(2000年)に国土交通省の「都市景観100選」にも選ばれている。

 事前に調べた情報によると、この日の11時から市内のたけはら美術館にて「たまゆら」の佐藤順一監督、田尻健一美術監督、それに「桜田麻音」役の儀武ゆう子(ぎぶ ゆうこ)さんによるトークショーが開かれるとのこと。それまではゆっくりと街を巡って、「たまゆら」で使われた情景をできる限り作中のアングルに近づけて撮影してみよう。なお、今回の探訪ではインターネット上にあるファンサイトのほか、竹原市の観光サイトにある「たまゆら」ページも参考にさせていただいた。

第1話で、ぽってがカメラを預けていたマエストロの店「日の出写真館」は、日の丸写真館として現存する。今は写真館としては営業していないようだが、入口横のウィンドウには「たまゆら」のカットが!

小早川家の子弟が代々学んだという曹洞宗の禅寺、照蓮寺。第4話冒頭でちらりと登場する

オープニングで幼い頃の沢渡姉弟が歩いている街並みは、街並み保存地区の板屋小路がモチーフとなっている

オープニング、のりえがダルマの真似をしているのが愛宕神社。街並み保存地区、田ノ浦通りに入ってすぐのところだ。竹原は歴史上幾度かの大火に見舞われており、この神社は火伏祈願として祀られたのだという

第1話、ぽってがシャッターチャンスを狙い続けている「ももねこ」様がいたのは、愛宕神社のすぐ横にある地蔵堂だ

なんでもない街並みのようだが、実は第1話に、下校途中の小学生たちが映っているカットで登場。この写真を撮影していると、通りかかる観光客の多くから奇異な目で見られていた……

主人公たちの行きつけのお好み焼き屋「ほぼろ」のモチーフとなったお店がこちら。店頭に掲げられたメニューにも、しっかり「たまゆら」キャラが!

第1話と第2話に出てくる階段は、街並み保存地区にある西方寺への参道。ここを登っていくと普明閣に出る。上から街並みを見下ろした光景も作中で頻繁に登場する

第2話冒頭、ぽってたちが会話に花を咲かせていた場所が、西方寺のなかにある普明閣。清水寺を模して造られたとされ、中に立つと竹原の街が一望のもとに見渡せる。土足厳禁なので、主人公たちのように入口で靴を脱いでから上がろう

かおるたちが腰掛けていた手摺り、ぽってがカメラを構えていた渡り廊下と、アングルを変えればここだけでいくつかのポイントを再現することができるだろう

ちなみに、普明閣からの竹原の眺めも、オープニングに登場する。吹き抜ける風が本当に気持ちいい場所だ

第1話、ぽってが川に落ちそうになっている橋は、街並み保存地区の入口にある新港橋。往来の激しい場所なので周りには充分に気をつけよう

街並み保存地区、本町通の端にある案内板は第1話に登場。アニメの中に出てきた、まさにそのものが軒下に提げられている

作中にたびたび登場する小さな笹薮の広場は、本町通沿いにある修景広場。この広場の奥にある階段を登ると、かかえ地蔵にたどり着く

第4話に登場した「かかえ地蔵」。願いを思い描きながら地蔵を持ち上げて、思ったより軽ければ願いが叶うという。今回はその場に居合わせた方に協力をお願いして、作中のシチュエーションを再現。ご協力ありがとうございました!

(次ページへ続く)

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