日本マイクロソフトは11日、Windows OSを搭載したPCにおいて、電力中央研究所の協力のもと、消費電力の検証結果とその節電効果の説明会を東京・品川本社にて実施した。
併せて検証結果をもとに、複数の節電設定を一括で行なえる「Windows PC 自動節電プログラム」の提供を本日開始した。
説明会では、同社コマーシャルWindows本部 業務執行役 本部長の中川 哲氏が解説を務めた。中川氏は、PCの消費電力を検証した背景について、「東日本大震災の影響で、これまで以上に一人一人節電することが重要になってきた」とし、「PCについても正しい知識を持って、より効果が高い節電を行なっていただけるように情報提供をしていきたい」と述べた。
検証したPCは、“Windows 7 2010年モデル”“Windows Vista 2008年モデル”“Windows XP 2006年モデル”の各デスクトップPCとノートPCで計6台。
また、スリープとシャットダウンはどちらが効率が良いかという点も検証している。
OSの起動時には、多くの電力を消費するので、短時間でPCの利用を再開する場合は、スリープにするより消費電力が多くなる。具体的には、1時間30分~1時間50分の間で利用を再開する場合はスリープ、それ以上なら、シャットダウンした方が節電効率が高いということがわかった。
また中川氏は、一番簡単で効果が出る節電対策として、ディスプレーの明るさを下げることを挙げた。同社の検証によると、輝度100%に比べて輝度40%は、ディスプレー単体で平均約38%の節電、PC全体でも平均約23%の節電効果が得られるという。
なお、本日提供が開始された「Windows PC 自動節電プログラム」だが、これまで節電対策が一切されていないPCを対象にしている。メーカーPCなどで事前に節電対策が導入されている場合は、そちらを継続して使用してほしいとアナウンスしているので注意していただきたい。