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最新エンタープライズストレージの実力を探る 第2回

ミッドレンジに特化したディスクアレイ装置の新製品

MAIDがますます活躍!ネクサンの省エネストレージ登場

2011年05月11日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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5月10日、ストレージベンダーのネクサン・テクノロジーズ・インク(以下、ネクサン)は、ディスクアレイ装置の新製品である「Eシリーズ」を発表した。昨今の国内の電力事情を考慮した、高い電力効率や実装密度がアピールされた。

電力利用効率の高いミッドレンジストレージ

 ネクサンはおもにミッドレンジマーケット向けのディスクアレイ装置を提供するイギリスのITベンダーで、創業は1999年。現在、60カ国以上の国々で、2万7000台以上の出荷実績を誇るという。発表会において、会社概要や新製品を説明したネクサン 共同創業者兼CTOのゲイリー・ワトソン氏は、製品の特徴としてEasy(導入や運用のしやすさ)、Efficient(電力やスペースの効率性)、Enterprise-Class(エンタープライズクラスの品質)という3つのポイントを挙げた。

ネクサン 共同創業者兼CTOのゲイリー・ワトソン氏

 特にEfficientという点では、電力の利用効率の高さが売りだ。同社はHDDヘッドのアンロード、回転数の低減、プラッタの回転停止に加え、新たにドライブ自体のパワーオフまで行なう4レベルの制御により、電力削減を実現する「AUTO MAID(Massive Arrays of Inactive Disks)」という技術を業界でいち早く導入。ワトソン氏は「AUTO MAIDにより、最大87%という大幅な電力削減を可能にしている」とアピールした。また、実装密度も優れており、ドライブを縦方向に搭載するユニークな構成で4Uあたりで60台のHDDを実装できるという。また、エンタープライズクラスの高いデータ保護、柔軟性、信頼性も大きな売りとなっており、「震災でも影響はなかったことが実証された」(ワトソン氏)という。

AUTO MAIDによる電力の効率利用と高い実装密度が売り

より高密度に、より高性能を目指した新モデル

 「Densest Storage」を謳う新製品のEシリーズは、既存のモデルに比べ、高い実装密度と性能が売りとなっている。Eシリーズは、18ドライブを搭載でき、シャーシあたり最大54TBを実現する「E18」、60ドライブを搭載でき、シャーシあたり最大180TBを実現する「E60」、E60と同スペックでSASインターフェイスを採用する「E60X」の3モデルが用意される。全モデルとも、デュアルRAIDエンジン、8Gbps FC×2、1Gbps iSCSIのインターフェイス、ハイスピードキャッシュを搭載した新型コントローラーを採用している。

2Uの「E18」。3HDD×3を搭載さいたエンクロージャを2基搭載する

 EシリーズもAUTO MAIDを搭載。2TB、3TBのディスクを用いた製品のエネルギー消費効率を測定したところ、競合製品や従来の自社製品に比べて、高い電力利用効率を示したという。また、AUTO MAIDを使った電力利用量の削減効果もグラフで説明。常時動かした場合で競合製品と比べて35.4%の削減、間欠な動作を行なうバックアップの場合で70.3%の削減が可能になったという。

 ワトソン氏は新しいストレージへの切り替えで、電力利用効率が大きく向上すると訴える。ゲイリー氏は「1TBのドライブを3TBに置き換えると、電力消費は少なくなるので、ドライブごとの電力消費は下がる。また、SSDはもちろん、最近のSATA HDDも低消費電力は小さく、性能も高い。乗り換えをお勧めしたい」と新製品をアピールした。製品は、5月11日から開催される「データストレージEXPO」でも展示される。

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