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望遠も暗所も強い万能コンデジ!

「サイバーショット HX100V」の光学30倍ズームを試す

2011年05月10日 12時00分更新

文● 周防克弥

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柔軟に明るさを調整できるNDフィルター

 撮影モードは全自動の「おまかせオート」と、連写合成機能を加えた「プレミアムおまかせオート」のほか、「プログラムオート」「絞り優先オート」「シャッタースピード優先オート」「マニュアル」「シーンモード」「パノラマ」「3D」を用意する。

「NDフィルター」の機能はプログラム、絞り/シャッタースピード優先、マニュアル時に設定可能になる。プログラムオートではNDフィルターの動作に「オート」が加わる

 マニュアル時と絞り優先オート時には絞りを任意に変更できるが、広角側、望遠側共に最小絞りはF8までで、その間を1/3絞り間隔で設定できる。望遠側ではわずか1段分の操作しかできないが、その代わりに約3段分のNDフィルターを内蔵しているので明るさのコントロールの幅はかなり広くなる。

フィルターオフ

フィルターオフ

フィルターオン

フィルターオン

 上の写真では、あえて遅いシャッタースピードで水流を撮影したかったのだが、絞りはF8までしか設定できず、木陰でISO 100に設定しても1/30秒にしかならない。そこでNDフィルターをオンにしてみると、1/4秒まで落とすことができた。

 大口径のレンズを搭載しているわけではないので、「明るい屋外で開放付近のボケ味を味わう」と言うよりは、「調整範囲の狭い絞りの調整幅を補うための効果」のほうが大きい。意図的にシャッタースピードを遅くしたい場合に便利な機能だ。

絞り羽根できれいなボケ味を実現

 レンズの絞りは任意に変更できる。コンデジでたまに見かける絞り固定で光量を調節する「擬似絞り」ではなく、絞り羽根によって光量を調節しているので、背景のボケ具合にも絞りの変化によるボケの差が出ている。

広角側の絞り効果

F2.8

F2.8

F4

F4

F5.6

F5.6

F8

F8

 最小絞りはF8まで、1/3段間隔で調整できる。撮像素子が小さいので絞りを変えてもそれほど大きな効果が出るわけではないが、背景のボケ具合が変わっているのは確認できる。

望遠側の絞り効果

F5.6

F5.6

F8

F8

 望遠側ではF5.6からF8までの1段分しか調整できない。背景のボケ具合もそれほど差が出るわけではないが、F8にしたほうがシャープネスは高くなる。

感度別撮影サンプル

ISO 100

ISO 100

ISO 200

ISO 200

ISO 400

ISO 400

ISO 800

ISO 800

ISO 1600

ISO 1600

ISO 3200

ISO 3200

 感度はISO 100~3200までの設定が可能。画質の傾向は、ほかのソニーの春モデルと同様で、高感度特性はかなりいい。最高感度のISO 3200でもノイズはかなり少ないが、その分ディテールが崩れてしまっている。また、最低感度のISO 100でも若干のディテールの乱れが見て取れる。しかし、コンデジでの高感度撮影と考えれば十分な性能であり、やはり新型の裏面照射センサーは高感度画質で大きな進歩を遂げたと改めて感じる。

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