「IdeaPad Z570」(10242HJ)レビューの第4回は、標準で付属している効果的な機能を持つユーティリティのうち、「OneKey Rescue System 7.0」、「Lenovo VeriFace 認識 4.0」を紹介しよう。
「顔認証」でWindowsにログインできる
「Lenovo VeriFace 認識 4.0」
適正なパスワードを設定するには、アルファベットの大文字や小文字、数字/記号を組み合わせて、第三者に推測できないような複雑な文字列を作る必要がある。しかも、5桁や6桁ではなく10桁以上のものを設定し、定期的に変更することが望ましい。
しかし実際には、そんな複雑なパスワードを作っても、それを覚えておくのは至難の業だ。結局、誕生日や電話番号を組み合わるだけでごまかしたり、覚えきれない分をメモしておいたりする方も多く、かえってセキュリティが低くなってしまいがちだ。
簡単に破ることができず、しかもユーザーにとって快適に使えるログインセキュリティは何かといえば、生体認証が思い付く。指紋認証用センサーを搭載しているPCは数多くあるが、レノボは標準搭載のウェブカメラを活用した顔認証システムを選んだ。それが、「IdeaPad Z570」(10242HJ)に採用されている「Lenovo VeriFace 認識 4.0」だ。
VeriFaceは、ウェブカメラを介してユーザーの顔を認識し、オーナーであるかどうかを見極める。仮にうまく認証できなかったり、万が一大けがをして包帯を巻いた状態になっても心配はない。通常のWindowsログインパスワードとひも付けられており、パスワード入力でもログインできるからだ。しかし普段顔認証で済ませられるなら、非常に複雑なパスワードを設定しておいても快適に利用できる。
IdeaPad Z570を起動して最初に入力を要求されるのが、今後Windowsのログインパスワードとなるものだ。もちろん、Windows側の設定でパスワードを変更することもできる。パスワード登録が済んだ後は、いよいよ顔登録だ。
顔登録を行なう際は、全体が均等に明るい状態の部屋を選ぼう。たとえば、懐中電灯で顔だけ照らしているような状態ではうまくいかない。メガネや帽子などは外して、前髪が深く目にかぶっているようなら、それも避けてほしい。顔認証は「目」を基準にしており、目がしっかりとカメラに認識されることが重要だ。
準備を終えて撮影ボタンを押せば、登録が開始される。カメラの前でわずかに顔をかたむけたり、まばたきをしたりするとスムーズに登録できるようだ。
顔を登録した後は、認証の精度を設定できる。親子や兄弟姉妹など顔が似ている程度で認証されては困るなら、「顔認識の感度レベル」を低く設定する。子供のいたずらなど、顔写真でごまかされないようにするには「ライブ検出を有効にする」にチェックを入れておこう。
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