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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” ― 第198回

猫駅長を激写!? 会津若松の猫

2011年05月06日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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よく見ると、軒下の隙間からじっとこちらを見つめる目が4つ。肩寄せ合ってじっと外を見てる目が可愛い(2011年4月 ニコン D7000)
よく見ると、軒下の隙間からじっとこちらを見つめる目が4つ。肩寄せ合ってじっと外を見てる目が可愛い(2011年4月 ニコン D7000)

 GWなので小旅行である。行き先は福島県の会津。

 大震災以降、観光客が減っているという話を聞いたこともあり、2度ほど訪れていて勝手がわかっていることもあり、ちょうど桜が満開だということもあり、電車でガタゴトと遊びに行ってきた。

 どんな旅でも猫を見つけたら撮る。それが基本である。

 会津鉄道の「芦ノ牧温泉」駅に“猫駅長”がいるというので、まずはそこから。

 駅舎へ入るとびっくり。猫駅長の歌が延々と流れ、猫駅長グッズが売られ、壁面には猫駅長の写真がずらり。

 ここまで猫駅長を前面に押し出してるとは思いませんでした。さすがGW初日で猫駅長目当ての観光客もたくさん。

 だがしかし、そこは猫。われわれが到着した時間帯は猫にとって長いシエスタタイム。

 入れ替わり立ち替わり、のぞき込む観光客を意に介さず、ぐうすかと特設駅長室でお昼寝に興じていたのである。

お昼寝中の猫駅長を代わる代わるのぞき込むお客さんたち。人気者です。ちょっと手ブレしてます。すみません(2011年4月 ニコン D7000) お昼寝中の猫駅長を代わる代わるのぞき込むお客さんたち。人気者です。ちょっと手ブレしてます。すみません(2011年4月 ニコン D7000)

 カメラを向けると「昼寝の邪魔するな」と不機嫌そうな顔。さすが駅長。昼休みは働きません。よく見ると帽子をかぶってる。

だがしかし、猫駅長は帽子を被らされたまま、平然とシエスタ真っ最中で、駅長室から出てこないのでした。駅長室には「そっとしておいてください」と注意書きが(2011年4月 ニコン D7000)だがしかし、猫駅長は帽子を被らされたまま、平然とシエスタ真っ最中で、駅長室から出てこないのでした。駅長室には「そっとしておいてください」と注意書きが(2011年4月 ニコン D7000)

 猫のシエスタが終わるのを待っていては、日が暮れちゃうので、会津若松へ。

 実は、雪深い1月に訪れたとき、飯盛山麓の売店で飼われていた人なつこい猫がいたのである。

 あのときは観光客もまばらで、開いてる店はここだけという有様。その猫ときたら、私がカメラを構えるや否や、ぴょんと籠を飛び出して肩に乗っかってきたのだった。

右目がちょっと痛々しいけど、元気に鳴いていたお店の猫。この子に会いに行ったのに、まさか亡くなってたとは。ゆるふわな可愛い猫よりも、こんな生活感あふれた猫が好き(2011年1月 ニコン D7000)右目がちょっと痛々しいけど、元気に鳴いていたお店の猫。この子に会いに行ったのに、まさか亡くなってたとは。ゆるふわな可愛い猫よりも、こんな生活感あふれた猫が好き(2011年1月 ニコン D7000)

 それはうれしいけど、肩に乗られては撮影できないではないか。そのとき、かろうじて撮れた1枚が上の写真。

 駅長がダメでもこの猫がいるさ、と件の売店へ顔を出すと、猫の気配が消えている。お店の人に尋ねると、震災のちょっと前に、事故にあって死んじゃったのだという。がーん。

 猫がいた場所に手を合わせて辞去する。こうしてアテはどんどん外れていくのであった。

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