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ミクZ4、3年目の本気! SUPER GT激闘記 第12回

ミクZ4の初陣は5位! 痛車バトルをミクが制す

2011年05月03日 00時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 ●撮影/鉄谷康博、加藤智充、痛車カメラマンK

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それでも悪条件の初レースを5位でフィニッシュ!

 ミクZ4に話を戻すと、全66周の約2/3にあたる39周まで谷口選手が引っ張り、ピットインしてドライバーを番場選手に交代、給油もしてピットアウト! なんと、このときタイヤは無交換! 「ヘビーウェットということもあるんですけど、全然タイヤが減ってなかったんで、無交換でも問題なかったんです」と大橋監督。9位でピットロードから出た番場選手は、順位を上げるべくアタックを仕掛ける。

 レース終盤、ピットインしていなかったトップチームが続々とピットへ(SUPER GTでは最低1回のドライバー交代が義務づけられている)。このスキを突いて、一気に順位を上げる番場選手。6位まで上げたところから#62 レガシーB4と互いに抜きつ抜かれつのバトルになる。しかし#62はその後、電気系統のトラブルで戦線を離脱、順位を5位に上げたところで天候がさらに悪化したため赤旗中断。そのまま数周を残してレース終了となった。

 レース自体は2位争いが最後まで激しいバトルを繰り広げ、#11 ダンロップ458と#25 ZENTポルシェがコンマ数秒の差で争っていたが、結果的には#11に軍配があがった。#11のフェラーリ458GTは今年から登場のニューマシンだが、早くもそのポテンシャルの高さを見せつけた格好だ。また、#25のポルシェ997 GT3RSRも熟成の域に入っており、前はルーキーだった都筑選手が今やベテラン勢に引けを取らず、土屋選手のパートナーに相応しいドライバーに急成長を見せている。ミクZ4のライバルは痛車だけではないのだ。

 その痛車勢の順位はミクZ4の5位が最高位、#34 ハルヒポルシェは10位#27 イカ娘フェラーリが11位、#2 エヴァ紫電はリタイヤで初号機、弐号機とも完走ならずという結果だった。予選を2位で通過したイカ娘は、決勝では残念ながら他車に接触(イカちゃんにお触り?)されるなど、思うように順位を上げられなかったようだ。一方、予選では痛車勢で唯一スーパーラップに進めなかったハルヒが、悪条件の中を淡々と走って最終的にはポイント圏内の10位でフィニッシュしているのも興味深い。

 ミクGTチームには、今までなかなか届かなかったシングル順位。去年の最終戦(もてぎ)でようやく手にした9位(ミク史上最高位)を、今年は開幕戦でいきなり5位に更新。まったくデータのなかったウェットでこの順位は最高の結果だ! ミクGTプロジェクトは今年こそ大躍進を遂げるに違いない!? ビッグな予感を隠しきれないこのチームを、もっともっと一緒に応援しよう! 次は5月21~22日の岡山国際サーキットだ!(振り替えでの第1戦) ASCII.jp応援シートはちょっと間が空くが、8月の鈴鹿戦で開催予定なので、ぜひお楽しみに!

(次ページへ続く)

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