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驚きの持続力で仕事を止めない!

Air/Proが24時間駆動!? 外付けバッテリー「HyperJuice」

2011年06月06日 21時00分更新

文● 広田稔(kawauso3

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Macに負荷をかけた状態で
駆動時間を調べる

 改めて、Macに負荷をかけた状態で連続駆動時間を調べるテストを2種類実施したので、ここで紹介しておこう。テストに使ったマシンは、標準状態の17インチMacBook Pro(Early 2011、Core i7-2720QM 2.2GHz、メモリー4GB)だ。またどちらのテストでも、液晶ディスプレーの輝度100%、音声ボリューム100%、無線LAN(IEEE802.11n)/Bluetoothをオンにしてある。

駆動時間の記録は、電源の状態をログとして残せるソフト「MiniBatteryLogger」を利用した ウェブアクセス+iTunes連続再生テストを再現したスクリーンショット。「アクティビティモニタ」でCPU負荷を確認すると、サイトにアクセスする際にSafariのCPU使用率が200%程度になるものの、8コア平均では10%〜20%程度の負荷となっていた

DVDの連続再生テスト

 1つ目のテストはDVDの連続再生テストで、バッテリーが切れるまでフルスクリーンで繰り返し再生するというもの。「システム環境設定」にある「省エネルギー」の「グラフィックスの自動切り替え」を有効/無効にした場合の両方で確認している。

 結果は、グラフィックスの自動切り替えを有効にした場合、HyperJuice(MBP-222)だけで約10時間内蔵バッテリーが約5時間の合計15時間だった。グラフィックスの自動切り替えが無効の場合は、HyperJuice(MBP-222)が約7時間50分、内蔵バッテリーが約3時間で、合計約10時間50分となった。HyperJuice(MBP-222)による給電で動作し続け、それが切れると内蔵バッテリーが利用された。

DVDの連続再生テストの結果イメージ。まずHyperJuice(MBP-222)による給電で動作し続け、それが切れると内蔵バッテリーが利用された。負荷はかなり低く、「DVDプレーヤー」のCPU使用率が最高で14%程度で、8コア平均では2%〜4%程度しかない

 なおこのテストでは、HyperJuice(MBP-222)および内蔵バッテリーが切れた後に、ACアダプターに差し替えて電源スイッチを押すと、最後に動作していた状態のデスクトップが復元された(自動ハイバネーションが効いた)。

ウェブアクセス+iTunes連続再生テスト

 もうひとつのテスト内容は、Safariで4ヵ所のネット動画/11ヵ所のニュースサイトを開いて表示/再生した後で、いったんSafariを終了させるという動作を繰り返すというものだ(自動化ユーティリティ「Automator」を利用)。また同時に、iTunesを使ってバッテリーが切れるまで音楽データを連続再生させており、CPUやグラフィックス機能、無線LANの利用による負荷がかかり続けるようにした。こちらのテストでも、グラフィックスの自動切り替えを有効/無効にした場合の両方でチェックした。

  • 11ヵ所のニュースサイトなどをタブ表示で開き、3分ごとにリロード
  • 4ヵ所のネット動画を個別のウィンドウで開き、自動再生開始
  • 15分ごとにSafariをいったんすべて終了させた後、上記2つをループさせる
  • iTunesを使い、音楽データをシャッフルで連続再生

ウェブアクセス+iTunes連続再生テストに利用したサイト
種別 サイト名
ニュースサイト ASCII.jpGoogle ニュースNHKニュースReutersWall Street JournalYahoo! ニュースMacDailyNews日本経済新聞
動画
(自動再生)
Apple Special Event October 2010(基調講演ビデオ)Apple Special Event March 2011(基調講演ビデオ)NHKニュース(YouTube)「Songs for Japan」ビデオクリップ集(YouTube)
そのほか AppleTwitter(公開中のツイート)アップルジャパン

 ウェブアクセス+iTunes連続再生テストでは、DVD連続再生テストと違い、HyperJuice(MBP-222)と内蔵バッテリーが同時に消費された。HyperJuice(MBP-222)と内蔵バッテリーをひとつの大きなバッテリーに見立てた状態と考えてもらうといいだろう。駆動時間は、グラフィックスの自動切り替えを有効にした場合が約7時間50分、無効にした場合は約5時間だった。また、有効にした場合はバッテリー残量が0%、無効にした場合は4%の状態で電源が切れた(4回ほどテストしたが同様の結果だった)。またDVDテストの時と違い、充電し直しても最後に動作していた状態が維持されるということはなかった。

ウェブアクセス+iTunes連続再生テストのイメージ。グラフィックスの自動切り替えを有効にした場合が約7時間50分、無効にした場合は約5時間だった

 「アクティビティモニタ」でCPU負荷を確認すると、サイトにアクセスする際にSafariのCPU使用率が200%程度になるものの、8コア平均では10%〜20%程度の負荷となっていた。一般的なオーナーであれば、多少ヘビーな作業を行なっても今回のテスト結果に近いバッテリー駆動時間となるはずだ。

 ちなみに、HyperJuice(MBP-222)の充電時間については、2〜3時間で約50%(LEDインジケーター2つ分)、5〜6時間で満充電となった。注意点は、HyperJuice(MBP-222)にACアダプターをつないでいる状態でバッテリー残量確認用の丸いボタンを押すと、実際の残量よりも1つ多くインジケーターが光ることだ。おそらくこれは、満充電を避けることでHyperJuice(内のバッテリー)の寿命を延ばすための仕様だろう。このため、満充電にしたい場合はACアダプターを外してから確認ボタンを押す必要がある。

(次ページに続く)

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