タブバーの位置をアドレスバーと統合
流行のタブドロップ・ドラッグ機能も
IE9のタブは、アドレスバーの横に表示されるので、ここでもウェブページ以外のツールを表示するエリアを減らしている。これもまた同社のユーザー調査による、「8つ以上のタブを開くユーザーは10%未満」という結果に基づく改良だ。
ただし、この状態でタブをたくさん表示しようとすると、アドレスバーや各タブの表示幅がどんどん小さくなってしまう。そこでタブをたくさん表示したいユーザー向けに、タブをアドレスバーの下の行に表示するオプションも用意されている。
タブをドラッグしてIE9のウインドウ外に出すと、新たなIE9が起動してそのタブのウェブページが表示される点も新しい機能だ。また、IE9のウインドウが複数開いている状態で、あるIE9のタブをドラッグして、別のIE9にドロップすれば、タブをひとつのウインドウにまとめることも可能だ。これはFirefox 4.0やChrome 10でも実装されている、同様の機能と同じである。
また、空白のタブを表示すると、ユーザーがよく見るサイトが一覧表示される機能も加わったが、Chrome 10以降のような各サイトのサムネイルは表示されない。
ジャンプリストを使って
各サイトの機能に直接アクセス
競合のウェブブラウザーとは違ったIE9の機能には、URLショートカットをタスクバーに登録する機能(ピン機能)がある。よく利用するウェブサイトを直接タスクバーに登録して、簡単にアクセスできる機能だ。
とはいえこれだけでは、ピン機能もURLショートカットとほとんど変わらない。しかしIE9のピン機能では、ウェブサイトが独自の「ジャンプリスト」を用意できる点が、大きな特徴となっている。タスクバーに登録したウェブサイトのアイコンを右クリックすると、あらかじめウェブサイト側が登録しているコマンドメニューが表示されるのだ。
例えばTwitterの場合、「New Tweet」「Message」「Mentions」などのコマンドが登録されている。ジャンプリストからすぐにツィートもできるわけだ。ただし、ジャンプリストにコマンドメニューを登録するには、ウェブサイト側で該当ページへジャンプリストに対応したHTMLコードを追加する必要がある。