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ミクZ4、3年目の本気! SUPER GT激闘記 第9回

ミクZ4、富士でシェイクダウンをお披露目!

2011年04月20日 18時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部

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ついにミクZ4が走った!
富士スピードウェイで初走行!

 4月17日(日)。晴れ渡った富士スピードウェイにて、われらが初音ミクZ4のシェイクダウンが行なわれたのでレポートしよう。

 クルマ自体は3月には日本に到着していたが、シェイクダウンの予定日直前に東日本大震災があり、延期されていた。仕切り直し、満を持してサーキットに姿を現わしたのがこの日なのである。

 当日は朝早くから個人スポンサー(ファン)たちが、カラーリング施工後の姿を一目見ようと大勢集まった。もう大型応援旗を作成して持参している人もいれば、自慢の痛車で乗り付ける人もいたりで、パドックはかなり賑やかであった。ミクZ4のシェイクダウンはスポーツ走行枠を使って行なわれたので、他の一般参加車も多くいて「なかなかクリアラップが取れなかった」と番場選手。午前2回、午後2回の合計4回、ミクZ4は走った。

事前に広報ブログで告知していたが、日曜日ということもあり、遠路はるばる駆けつけたファンも多かった

このように痛愛車で見学にきた猛者も!

おっと、正月の7耐で共に戦ったイカ娘ロードスターではないですか! 偶然フリー走行に参加していた

こちらはハルヒ仕様のヴィッツカップカー。そういえば、SUPER GTに今年ハルヒチームも参戦するらしいね

この大きな応援旗を前に、ご満悦の鈴木代表

 「今回のシェイクダウンはタイムを出すためではなく、クルマの電子制御などの調子を見たり、ドライバーがクルマに慣れてもらうのが目的」と大橋監督が語ったように、谷口選手も番場選手もクルマの調子を確かめながら慎重に走っていた。特にスイッチ周りなどは、ポルシェとまったく違うため「谷口選手と一緒に覚えていきます」と番場選手はコメントした。

 午前中の2回の走行を終えたあと、大橋監督、谷口選手、番場選手の3人にミクZ4の感触を聞いた。


大橋監督「今回走らせてみてわかったことですが、よくできたクルマだなと。ポテンシャル、戦闘能力が非常に高い。逆にわからないことですが、電子制御系で何をすればこうなるということがまだ経験不足で掴めてないということですね。BMW モータースポーツからもらったデータに加え、もう少し検証が必要ですね。できる限りのデータをとって、富士戦では良い成績を取りにいきます」


谷口選手「去年まで乗ってたRX-7はJAF-GT規格のクルマ、ミクZ4はFIA-GT規格のクルマなので、性質がまるっきり違いますね。コーナリングのJAF、パワーとスピードのFIAって感じで。なので、ミクZ4も直線で稼ぐタイプのクルマです。今日走っただけでは、タイヤの耐久性や燃費、ピットワークの時間などがまだ見えてないので何とも言えないんですけど、去年までとはまったく違う戦い方になるでしょう。今回はスポーツ走行枠なので、長時間走れないし、他のクルマと混走なのでなかなか思うようにいかないけど、良い感触は掴めたと思います。今のところ、トラブルはないんだけど、どうせ出るなら今日のうちに全部出てほしいですね(笑)」


番場選手「2009年のミクZ4と比べると安定性が全然違いますね。フロントの応答性が良いので、安心してコーナーに入っていける。去年のポルシェと比べると駆動形式から何から全部違いますけど、クルマを煮詰めていけばポルシェに負けないくらいかそれ以上の勝負ができるんじゃないかな。まずは一生懸命スイッチや電子制御などを覚えます(笑)」


 2週間後の4月30日~5月1日は、いよいよ事実上の開幕戦となる、SUPER GT 第2戦 富士スピードウェイが開催される。応援シートに参加する人もそうでない人も、サーキットでミクZ4を応援しよう!

ルーフにはこんなに多くの超漢スポンサーが!

被災地に向けてのメッセージも

(次ページへ続く)

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