パターン2
見た目と手触りにこだわった
AMDハイエンドゲームPC
インテルプラットフォームで組んだ1台を紹介したからには、AMDプラットフォームで組んだPCも紹介せねばなるまい。ということで、今度のパターン2では「見た目と手触りにこだわったAMDハイエンドゲームPC」と題して2011年現在のAMD系PCの構成を考えていこう。
今現在、AMDプラットフォームで最新PCを組むならば外せないキーワードがひとつある。それは「Socket AM3+」だ。従来からある「Socket AM3」の後継となるソケットで、8コア/6コア/4コアの3種類で登場が予定されている新型CPU“Bulldozer”(開発コードネーム)に対応するというパッケージだ。
早い話が、Socket AM3+を持つマザーならば、今後発売されるであろう最新CPUにも載せ換え可能というわけだ。よって今からAMDプラットフォームで最新PCを組む場合、やはりSocket AM3+をサポートする製品がオススメとなる。
今回チョイスしたのはチップセットに「AMD 890FX」+「SB850」を搭載する「GA-890FXA-UD5」の最新リビジョン(rev. 3.1)版とした。
マザーボードが決まれば、その他のパーツを選択するのは簡単だ。CPUには最上位モデルとなる「Phenom II X6 1100T Black Edition」を。ビデオカードにはやはりAMDを代表するモデル「Radeon HD 6970」をチョイスし、ストレージには「SB850」のもつSATA3.0機能をフルに利用するため、SATA3.0対応SSDとして定番のCrucial製SSD「RealSSD C300」(64GB)を選んだ。
PCケース候補は、ハッキリいってなんでもOK。ガチガチのゲーミングケースでもいいし、落ち着いた印象の横置きケースでもいい。が、ここはあえてフロントパネルとトップの一部にラバー素材を採用したサイズ製のPCケース「STURM 嵐」(型番:STURM-BK)を選んでみた。
というのもラバーブラック/つや消しというベゼルを採用するパイオニア製のBDドライブ「BDR-S06J-KR」というモデルがあるのだが、この製品に合うPCケースはあるのだろうかと常日頃思っていたのだ。
そんな時見つけたのがラバー素材のPCケース「STURM 嵐」だ。搭載イメージもご覧の通りなかなかしっくりと決まった。
その他のパーツ構成は表の通り。全体的に安価なパーツで構成できたために総額は約16万円ほどの計算となった。それでもAMDプラットフォームのPCとしては、かなりのハイエンドマシンといえ、最新ゲームから動画観賞までマルチにこなせる1台に仕上がったといえるだろう。
パターン2 パーツ構成表 | |
---|---|
CPU | AMD「Phenom II X6 1100T Black Edition」(3.3GHz) |
マザーボード | Gigabyte「GA-890FXA-UD5(rev. 3.1)」(AMD 890FX) |
メモリー | バルク DDR3-1333 4GB×2枚 |
ビデオカード | Sapphire「HD6970 2G GDDR5 PCI-E DL-DVI-I+SL-DVI-D/HDMI/DUAL MINI DP」 (Radeon HD 6970) |
SSD | Crucial「RealSSD C300」(64GB) |
HDD | WesternDigital「WD20EARS」(2TB) |
光学ドライブ | Pioneer「BDR-S06J-KR」(BD-R/BD-R DL12倍速記録対応) |
PCケース | サイズ「STURM-BK」 |
電源ユニット | サイズ「鎌力5 プラグイン」(750W) |
OS | Microsoft「Windows 7 Professional」(64bit)DSP版 |
(次ページへ続く)
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