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OVFとEVFの両方が使える「ハイブリッドビューファインダー」搭載

持つだけで幸せ!? 大人のコンデジ「FinePix X100」

2011年04月18日 12時00分更新

文● 小林 伸 、撮影協力●山口 立花子

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 この春はレンズや外観にこだわった「高級コンデジ」というジャンルの製品に注目が集まっているが、その代表格は富士フイルムの「FinePix X100」(以下X100、関連記事)だろう。

 外見のデザインは、昔流行った高級コンパクトカメラのようで、光学ファインダー(ハイブリッドビューファインダー、後述)を搭載するのが特徴。最近のコンパクトデジタルカメラでは光学ファインダーを装備していても、簡易的に設けられたような感じのものが多い。X100のような存在感を前面に打ち出したものは最近では珍しい。

ライカを彷彿とさせる重厚感のあるボディ

「FinePix X100」(実売13万円前後)。量販店などでは今だに入荷待ち状態 背面モニターは2.8型(約46万ドット)だ
「FinePix X100」(実売13万円前後)。量販店などでは今だに入荷待ち状態背面モニターは2.8型(約46万ドット)だ

 ボディサイズは幅126.5×奥行き53.9×高さ74.4mm、撮影時重量は約445gと、(レンズ交換式ではない)コンパクトデジカメにしては大きく重めのボディとなっている。

 レンズ周囲には絞りリングとフォーカスリングを備え、シャッタースピードリングはボディの軍艦部にある。ボディの正面と軍艦部だけを見る限り、X100からデジタルカメラっぽさは漂ってこない。なんとなくライカの「M」シリーズを彷彿とさせる外観だ。

ボディのグリップ部分にバッテリーと記録メディア(SD/SDHC/SDXC)のスロットがある。充電式バッテリーは「NP-95」(1800mAh)。撮影可能枚数は約300枚となっている ボディのグリップ部分にバッテリーと記録メディア(SD/SDHC/SDXC)のスロットがある。充電式バッテリーは「NP-95」(1800mAh)。撮影可能枚数は約300枚(CIPA規格準拠)となっている

 昔のカメラのように、ボディ表面に合成皮革が張られており、夏の暑い日など、手が汗ばむときはこれが滑りやすくなったりする。

 しかし、X100はボディ向かって左側にはうっすらとグリップ状に膨らんだ部分があり、この微妙な起伏があることで、確実にカメラをホールドすることができそうだ。

 軍艦部と底部にはマグネシウムダイキャストを採用した上で、スチール感を醸し出すための特殊塗装が施されている。このボディの感触は昔のシルバーボディが全盛だったころの感触に似ている。

金属削り出しによって作られたシャッタースピードダイヤルや露出補正ダイヤル。使用するときのローレットの感触に高級感を感じる 絞りリングやフォーカスリングも金属ブロックからの削り出しだ
金属削り出しによって作られたシャッタースピードダイヤルや露出補正ダイヤル。使用するときのローレットの感触に高級感を感じる絞りリングやフォーカスリングも金属ブロックからの削り出しだ

 シャッターダイヤル、露出補正ダイヤル、絞りリングなどは金属ブロックからの削り出しで、ダイヤル表面のローレットなど、指のかかりがいい。操作したときのクリック感やトルク感は昔のフルメカニカルカメラを髣髴とさせる。

 本機はAPS-Cサイズのセンサーを採用していながらレンズ交換式ではない。いわゆるコンパクトデジカメであり、シャッターを操作してみると、わざわざシャッター音を電子的に再生する機能が働いた。

 本機には似つかわしくないと思い、無音に設定して使用してみたが、それでもレンズシャッターのメカニカルな作動音が少しだけ聞こえてくる。こちらのほうが本機には合っていると感じた。

すべて光学ガラスを採用した
スペシャルなレンズ

23mm(35mm判換算で35mm相当)F2.0フジノンレンズ。6群8枚のレンズ構成はすべて光学ガラスを使用。絞り羽根は9枚

 X100に搭載されているレンズの焦点距離は35mm相当(35ミリフィルム換算。実寸23mm)開放値がF2とかなり明るい。合わせて、絞り羽根も9枚と多いので、円形の自然な後ろボケが期待できる。

 レンズ内にはNDフィルターが内蔵されており、シャッタースピードを遅くしたい場合や絞りを必要以上に絞りたくないときなど、メニュー画面から「ON」にすることで利用できる。

 レンズ構成のすべてが光学ガラス製で、両面非球面レンズ1枚と、すべての凸レンズに高屈折ガラスを使用している。最近では一眼レフカメラ用交換レンズでも、普及価格帯のものは一部光学プラスチックを使用しているものが見られる。

 そんな中、固定焦点レンズで、しかもすべてガラスで構成されたこのレンズをX100のためだけに開発したというのが凄い。ここに富士フイルムの意気込みを感じる。

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