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印刷機能やiOS連携をはじめ大幅パワーアップ!

新しくなった「Bento」シリーズの魅力

2011年04月14日 20時07分更新

文● 倉田吉昭、MacPeople編集部

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iOS用のBentoは待望のiCalタスクをサポート!

Bento Bento 1.1.1 for iPad
Bento 1.1.1 for iPhone

販売業者:FileMaker Inc.
価格:各600円
カテゴリー:仕事効率化



 iPhone用およびiPad用のBentoもMac用のバージョン4に合わせてそれぞれ新しくなった。iCalタスクの同期に対応したほか、「場所」フィールドやボイスメモも記録できる。

iOS用のBentoシリーズ

Bento for iPhoneは画面が狭いためテキストデータが中心(左)。一方Bento for iPadでは、8種類のテーマからレイアウトを選べる(右)。なお、Macで作ったフォームレイアウトはiOSでは利用できない


ボイスメモの利用

iPhone用(左)とiPad用(右)のボイスメモ録音画面。「メディア」フィールドの「音声の録音」からボイスメモを記録できる


 iCalタスクへの対応は、標準ではタスクを見られないというiOSの弱点をカバーする意味で重要だ。同期には無線LAN接続が必要で、MobileMe経由でリアルタイムに同期できないのは残念だが、iCalやアドレスブックの全データをBentoだけで管理できるわけだ。

iCalタスクをサポート

Bento

Mac用のBentoでは、iCalのイベントとタスクをBento内で利用できる。iCalで入力したデータに加え、独自フィールドの追加も可能

Bento

iOSでもiCalのデータにアクセスできるようになった。iPadではデータの詳細画面とリストの一覧を同時に表示可能。リストで検索しながら内容を確認しやすい

iPhoneでiCalタスクを表示。iOS標準の「カレンダー」と違い、タスクも表示できるのがうれしい。ただし同期はほかのデータと同じく無線LAN経由で実行しなくてはならない


 またMac用のBento 4に、緯度・経度を記録する「場所」フィールド機能が追加されたが、これは気軽に持ち歩けてGPSや無線LANによる位置情報を取得できるiOS用のBentoのほうが活用の幅が広い。「場所」フィールドは、Bento 4と一度同期するとiPhoneやiPadからも作成可能。移動先で位置情報を登録したらSafariの「マップ」で位置の確認や道順を検索できる。


「場所」フィールドの新設

「場所」フィールドは緯度・経度を記録するもので、ここからSafariを起動して場所を確認できる。位置情報は手動かレコードの作成/変更時に取り込むかを選べる

iOS用ではピンをドロップし、位置を「場所」フィールドに記録できる


 このほか、最新版では正式に日本語のサポートが追加され、画面上の説明などが日本語で表示できるようになった。リストのソート順もきちんと五十音順に従うので、アドレスブックで読み仮名を入力しておけば「#」の中できちんと並ぶ。ただし、リスト表示時に日本語のデータがリストの「#」欄にまとめて登録されてしまうのが残念だ。

 とはいえMac用、iOS用ともに大幅な改良が見られ、使い勝手が高まっている。Bentoユーザー必携のアップデートといえる。


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