ベンチマークテストで
「Intel SSD 320」シリーズの性能を確認
ここからはベンチマークを使って最新SSDの性能を確認していきたい。今回はベンチマークテストプログラムとして「CrystalDiskMark 3.0.1a」、「HD Tune Pro 4.60」、「ATTO Disk Benchmark v2.46」の3種類を用意した。
テスト方法はこれまでと同様OS、ドライバ、ベンチマークのみをインストールしたシステム用のHDDを別途用意し、SSDには何もデータを入れない状態でテストを行なった。テスト環境として、今回はマザーボードに不具合修正版のB3リビジョンチップを採用したASRock「H67M-ITX」を使用。また、余計な負荷をかけないために、ベンチマークテスト中はネットワークケーブルを抜いた状態で測定している。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Intel「Core i3-2100T」(2.5GHz) |
マザーボード | ASRock「H67M-ITX」(H67) |
メモリ | Patriot「PSD38G1333KH」(DDR3-1333 4GBx2枚) |
HDD | WesternDigital「WD1002FAEX」(1TB/SATA3) |
電源 | Corsair「CMPSU-750HX」(750W) |
OS | 64bit版「Windows 7 Ultimate SP1」 |
「H67」の接続ポートによる性能の違いを確認
今回チェックする「Intel SSD 320」の対応インターフェイスはSATA 2.0までとなっている。とはいえ現役モデルとなるIntel 6シリーズではSATA 3.0ポートが標準搭載され、AMD環境のSouth bridge「AMD 850」にいたってはSATA 2.0ポートが排除されていることを考えると、ポートの違いによる性能差は気になるところだ。そこで、本格的なベンチマークに入る前にまずは接続ポートによる性能の違いを確認しておこう。
SSDSA2CW300G3(300GB)
SSDSA2CW120G3(120GB)
ベンチマークの結果を確認すると接続ポートによるパフォーマンスの違いはないことがわかる。今後マザーボードのSATA 3.0化はより一層進んでいくことを考えると、接続ポートによる性能差がないのは重要なポイント。逆に言えばあまり気にする必要もないということだ。
「CrystalDiskMark3.0.1a」によるベンチマーク
接続ポートによる違いがないことを確認したため、今後のテストではSSDをSATA 2.0ポートに接続して計測することにした。また今回は比較用としてSATA 3.0対応の最新モデル「Intel SSD 510シリーズ」の120GBモデル「SSDSC2MH120A2」と「X25-Mシリーズ」の120GBモデル「SSDSA2MH120G2」を用意した。
同容量モデル間でパフォーマンスにどのような違いがあるのかを確認していきたい。ちなみに、「Intel SSD 510」に関してはSATA 3.0ポートに接続した場合についても測定を行なっている。
Intel SSD 320「SSDSA2CW300G3」(300GB)
Intel SSD 320「SSDSA2CW120G3」(120GB)
Intel SSD 510「SSDSC2MH120A2」(120GB/SATA 3.0接続)
Intel SSD 510「SSDSC2MH120A2」(120GB)
X25-M「SSDSA2MH120G2」(120GB)
シーケンシャルリードについては、SSDSA2CW300G3(以下:300G3)、SSDSA2CW120G3(以下:120G3)ともほぼ公称値通りの270MB/sという結果となった。さすがにSATA 3.0接続のIntel SSD 510のSSDSC2MH120A2には及ばないものの、SATA2.0接続のSSDSC2MH120A2とほぼ同等、X25-MのSSDSA2MH120G2よりは約10MB/s高速となった。
シーケンシャルライトは300G3で230MB/s弱、120G3で140MB/s弱と若干ながら公称値を上回る。特に300G3は公称値で上回るはずのSSDSC2MH120A2よりも高いスコアとなっており、これまで苦手としていたシーケンシャルライト性能は確実に向上しているとみていいだろう。
また、ランダムアクセスについては、4KのリードはX25-Mとほぼ同等、ライトはX25-Mより低い結果となった。なお、NCQが効く4K QD32ではリード、ライトともX25-Mより約20MB/s遅いが、Intel SSD 510よりは大幅に高く、X25-Mの面目を保ったといえる。
(次ページへ続く)
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