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ISPなどが自社ブランドでエンドユーザーに提供

インターコム、OEM向けウイルス対策MaLion Internet Security

2011年04月07日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 4月6日、インターコムはクラウド技術を利用したウイルス対策サービス「MaLion Internet Security クラウド」を発表した。これはISPなどにOEM提供するもので、同社の「SHILIDIAN NETservice」の後継となる。

インターコムの「MaLion Internet Security クラウド」。エンドユーザーには、ISPなどのブランドで提供される

 SHILIDIAN NETserviceは、NECビックローブの「ネットPCガード」、三洋ITソリューションズ(旧NTTデータ三洋システム)の「PCネットセキュリティ」など、ISPが独自ブランドのセキュリティサービスとしてエンドユーザーに提供しており、総利用者数は70万人。パッケージ製品を販売する大手セキュリティベンダーのような知名度はないが、多くのユーザーを抱えるセキュリティ製品となっている。

クラウドを利用する仕組み

 MaLion Internet Security クラウドは、SHILIDIAN NETserviceのバージョンアップ版で、未知のファイルの情報をクラウドに送って照会を行なうなど、クラウド技術を積極的に採用しているのが特徴。クラウド上の解析センターが管理する「正常ファイルの情報」とマッチングを行なうことで、ヒューリスティックスキャンの検出精度が向上しているという。

 他にも危険なWebサイトへのアクセスを遮断する「SiteClean」は、危険なサイトの情報をクラウドで管理しており、安全性のリアルタイムの判断が可能となっている。

 OEM提供のみの製品のため具体的な提供時期は不明だが、SHILIDIAN NETserviceを提供中のISPによるMaLion Internet Security クラウドへの移行は、5月頃から始まると見られる。

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