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東北地方太平洋沖地震に伴う支援プログラムを活用する

画面100枚で詳説!Windows Azureで災害用掲示板を作る

2011年04月11日 09時00分更新

文● 小野 雄太郎/IIS User Group

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Windows Azureインスタンスの準備

 ここからは、Windows Azure Platformを利用し、実際のインスタンスを起動させていきます。それにはWindows Azure Platformを管理するためのポータルを利用します。「https://windows.azure.com」にアクセスし、「Use the New Portal」ボタンをクリックして、管理ポータルを表示します。この管理ポータルはSliverlightを利用したページになっています。

画面14:Windows Azure Platform管理ポータル

 ここでは最初に「Storage Account」を作成します。管理ポータルの左側ペインから「Hosted Services, Storage Accounts & CDN」を選択、そして表示されるカテゴリから「Hosted Services(0)」を選択します。そうするとWindows Azure Passを利用して有効化されたサブスクリプションの情報が表示されます。

画面15:有効化されたSubscription

 Storage Account作成には、左側のペインで「Storage Accounts(0)」を選択、ツールバーに表示される「New Storage Account」ボタンをクリックします。

画面16:Storage Accountの新規作成

 表示されるポップアップ画面で、ストレージを作成するために必要な情報を登録します。「Enter a URL」は、ストレージにプログラムからアクセスするためのURLを作成します。ここでは重複しない任意の名前を入力します。続いてストレージをどのデータセンタに作成するかを選択します。今回は「Anywhere US」を選択して、米国内のデータセンタにストレージを作成します。必要事項の入力が終了したら、「Create」ボタンをクリックしてストレージを作成します。

画面17:ストレージの作成

 作成を指示したストレージは、データセンタ内で順次アクティベーションされ、ステータスが「Created」になればアカウントが正常に作成されたことになります。

画面18:ストレージの割り当て中

画面19:ストレージの割り当て完了

 作成したStorage Accountにプログラムからアクセスするには、指定したStorage Accountの「Account Name」のほか、アクセスキーが必要です。この後の手順でこのアクセスキーを利用するため、ここでいったんアクセスキーをメモ帳などにコピーして保存しておきます。

 アクセスキーを表示するには、管理ポータル右側のプロパティペインにある「Primary access key」の「View」ボタンをクリックします。そうするとAccess Keyが画面に表示されるので、「Copy to Clipboard」ボタンをクリックしてクリップボードにアクセスキーをコピーし、そのアクセスキーをメモ帳などにペーストして、保存しておきます。

画面20:アクセスキーの表示

SQL Azureの準備

 次はリレーショナルデータベースとしてSQL Azureのインスタンスを準備します。管理ポータルで「Database」を選ぶとSubscriptionの詳細情報が表示されます。ここで新しいインスタンスを作成するために、ツールバーから「Create」ボタンをクリックします。

画面21:SQL Azure

 新しいSQL Azureインスタンスをどこのデータセンタから割り当てるかを設定する画面が表示されます。ここでは「North Central US」を選択して、米国内のデータセンタからインスタンスを割り当てることにします。

画面22:SQL AzureのRegion設定

 続いてプログラムからSQL Azureに接続するために利用するログインIDとパスワードを指定します。

画面23:ログインID

 最後にSQL Azureへの接続を制限しているFirewallのルールを設定します。SQL Azureへ接続を許す接続元のIPアドレスを追加します。ルールにマッチしない接続元からはSQL Azureに接続することができません。チェックボックスとして用意されている「Allow other Windows Azure services to access this server」を選択すると、Windows Azure上のインスタンスから接続可能になります。ここではこのチェックボックスをオンにして、Windows Azure上から接続可能なようにFirewallを設定することとします。

画面24:Firewallルールの設定

 Firewallの設定画面で「Finish」ボタンをクリックすると、SQL Azureインスタンスが作成されます。作成されたインスタンスに接続する場合は「Fully Qualified Server Name」を利用しますので、あとで利用するためにこのアドレスおよびサーバ名を控えておきます。

画面25:生成されたSQL Azureインスタンス

 SQL Azureインスタンスの準備ができたので、続いてインスタンスにデータベースを作成します。ツールバーからDatabaseの「Created」ボタンをクリックします。

画面26:データベースの作成

 データベースの作成画面ではデータベース名と作成するデータベースの種類およびサイズを指定します。ここでデータベース名を指定し、Editionは「Web」を、Maximum sizeに「1GB」を指定します。

画面27:Database nameとEdition

 データベースの作成が完了すると、管理ポータルで作成したデータベースの概要を確認できます。これでSQL Azureによるリレーショナルデータベースの準備が完了です。

画面28:作成されたデータベースの概要

(次ページ、Windows Azure Companion)


 

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