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Sandy Bridgeなら新MacBook Proを買え! 第4回

解像度1920×1200、7時間駆動の17インチMacBook Pro

2011年03月30日 12時00分更新

文● 佐藤隆博

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「FaceTime HDカメラ」を試す

 新MacBook Proは、液晶ディスプレー上部に解像度1280×720ドットの「FaceTime HDカメラ」を内蔵している。また、MacBook Airが「FaceTimeカメラ」(640×480ドット)、MacBookは「iSightカメラ」(640×480ドット)を搭載しており、iChat、Skypeなどのビデオチャットだけでなく、Ustreamなどの生放送や簡単なビデオ撮影にも使える。

ディスプレー上部にFaceTime HDカメラが内蔵され、使用中はカメラの隣にあるLEDランプが点灯する

 FaceTime HDカメラおよびFaceTimeカメラと合わせ、最近のMacであれば楽しめるチャットソフトとして登場したのが、「FaceTime for Mac」だ。

 FaceTime for Macは高解像度ビデオチャットが可能で、新MacBook Pro同士はもちろん、iPhone/iPod touch(第4世代)を使っているオーナーとも楽しめる。Mac同士やiPod touchに接続する場合は、相手のEメールアドレスが分かればオーケーだ。FaceTime for MacはOS標準の「アドレスブック」ともリンクしているので、通話の際に相手の情報を入力する必要はない。iPhone 4とビデオ通話する時は、相手の電話番号をクリックするだけだ。通話相手の画面には着信メッセージが表示され、招待が受け入れられると、ビデオ通話がスタートする。

説明することがないくらい、いたって簡単にビデオ通話できてしまう

自分の顔ではなく、物体を撮影して「こんな作品を作ったよ!」と知らせるのにも便利。ただし、液晶ディスプレーの上部に配置されてるカメラであるため、撮影は一苦労かも……

 FaceTime HDカメラでさらにイロイロ遊んでみたいという方は、OS標準でインストールされているカメラ撮影アプリ「Photo Booth」もオススメしておこう。

 Photo Boothを起動すると、FaceTime HDカメラを介して画面に自分が映し出される。写真撮影も可能だし、ビデオで録画もできる。さらに、ウィンドウ右下にある「エフェクト」ボタンを押すとかなりおバカな写真の撮影が可能になる。

 セピア調/色鉛筆風といった色味の変更、ミラー反転や魚眼レンズ風などのエフェクトが用意され、一風変わった写真を撮影できる。また、雲/エッフェル塔/夕日などの背景画像が用意されており、手軽にリアルタイムで合成画像の作成が行なえる。たとえばアメリカのヨセミテ公園の映像を背景に、人物(オーナー)を映し出した画像を表示させることが可能だ。

普通に顔を映し出すと、何の変哲もないウェブカメラ状態でしかない。ここで、「ヨセミテ」エフェクトを選択するとメッセージが表示される

背景だけを認識させるために、カメラの前から退散する

2秒ほどで背景が認識され、ヨセミテ公園の映像が用意される

「ジェットコースター」のエフェクトで、それっぽい合成写真が作成できる

人物だけではなくフィギュアを合成してみた。砂浜を走る「暴れん●将軍」風?

 ちなみにあるイベント会場の控え室で、コンパニオンの女の子がMacBook(さすがに17インチMacBook Proではなかった)の前に座り、自分の表情チェックや化粧直しをした後ステージに向かうという現場に遭遇して、ひそかに感動したことがある。さすがに「この発想はなかったわ」状態だった。一般的な鏡ではなくMacを使うとは、最近の女子はデジタル化が進んでいるんだなと感心した。

生産性を上げるデスクノートとして「買い」のマシン

 新17インチモデルは、サイズと重量ゆえに毎日持ち歩きたいというオーナーには不向きだが、その画面サイズ/解像度と性能の高さから生産性を上げるデスクノートとして「欲しい」と思える製品だ。

 クライアントへのプレゼンに使えば、17インチという大画面はアピールに最適で、インパクトを与えやすい。生産性だけでなく、収益にもつながる工夫をすれば決して高い買い物ではない。

 また一般用途として考えても、使い勝手のいい製品だと考えている。表計算ソフトを使う機会が多いなら大画面のほうが作業効率がいいし、「Apple Mini DisplayPort - VGA アダプタ」や「Apple Wireless Keyboard」などを使って外付け液晶ディスプレーに接続すれば、大画面のみの複数ディスプレー環境をすぐに構築できる。外部ディスプレーを接続し、内蔵ディスプレーを閉じた状態で使用する「クラムシェルモード」もサポートしているため、省スペース機としても利用できる。

 現在では「Boot Camp」や仮想化ソフトなどを使ってWindowsも利用しやすくなっているだけに、新17インチモデルも選択肢のひとつとして考えてほしいところだ。

17インチ MacBook Pro標準スペック
型番 MC725J/A
価格 21万4800円
CPU Core i7-2720QM 2.2GHz(4コア)
3次キャッシュ 6MB共有
メモリー(最大) 4GB 1333MHz DDR3 PC3-10600(8GB)
ディスプレー(解像度) 17型 LEDバックライト クリアワイド(1920×1200ドット)
グラフィックス性能 Intel HD Graphics 3000(CPU内蔵)
およびAMD Radeon HD 6750M(自動切替機能搭載)
ビデオメモリー 384MB(メインメモリーと共有)/1GB
ストレージ 750GB HDD(5400回転、SATA)
光学式ドライブ DVDスーパードライブ
ネットワーク機能 AirMac Extreme(IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN)、1000BASE-T対応有線LAN、Bluetooth 2.1+EDR
主なインターフェース USB 2.0×3、FireWire 800(IEEE1394b)×1、Thunderbolt×1(DVI/VGA/デュアルリンクDVI/HDMIに別売アダプターで対応)、FaceTime HDカメラ
カードスロット ExpressCard/34スロット
オーディオ機能 サブウーファー付きステレオスピーカー、マイクロホン、ライン入力(デジタル/アナログ)、ライン出力/ヘッドホン(デジタル/アナログ)
サイズ/重量 幅393×奥行き267×高さ250mm/2.99kg
バッテリー駆動時間 最長7時間

※第5回に続く

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