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Androidの方針に転換点?

Rubin氏、Android 3.0のコードは「当面公開しない」と語る

2011年03月28日 21時00分更新

文● 末岡洋子

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 Androidの最大の特徴は無償で利用できるオープンソースであることだが、最新のAndroid 3.0ではソースコードの開示を遅らせる計画だという。Android開発を統括するGoogleのAndy Rubin氏がBusiness Weekの取材に応じて答えた。Android 3.0はタブレット向けとして2011年2月初めに発表したプラットフォームで、日本でもまもなく、ドコモの「Optimus Pad L-06C」やauの「MOTOROLA XOOM」といった製品が発売される。

Android 3.0はGoogleの意向に応じた
一部メーカーにのみ先に提供する

 Business Weekが3月24日付で報じたところによると、Rubin氏はAndroid 3.0のソースコードの一般公開を「当面の間は行なわない」と語った。

開発者向けのサイトでもAndroid 2.3のソースコードは公開されているが、3.0についての言及はない

 Googleは2007年11月にオープンソースプロジェクトとしてAndroidを公開。Linuxをベースとしていることから、GPLとApache License 2.0の下でソースコードを公開している。無償であることとソースコード開示によるカスタマイズ性の高さなどから、多数のハードウェアベンダーがAndroidを利用したスマートフォンを開発。2011年初めに調査会社Canalysが発表したデータでは、Androidはスマートフォン全体の約33%のシェアをとり、Symbianの31%を越えて首位に立っている。

 現在Androidは、スマートフォン向けの2.x系と、タブレット向けのAndroid 3.0の2つが平行する形となっている。2月の「Mobile World Congress 2011」でGoogleのCEO、Eric Schmidt氏は将来的に2.x系と3系と1つにマージさせると述べている。

タブレットに特化して開発したため
スマートフォンへの導入を避けたい?

 Business Weekの報道によると、Rubin氏はAndroid 3.0は急いで開発したものであり、タブレット以外の他の端末で動くために必要な作業を省略したと述べている。そしてコード公開を遅らせる理由について、開発者がスマートフォン上でAndroid 3.0を動かしてしまうことをGoogleが止めることはできず、悪いユーザーエクスペリエンスを作ってしまうことになると説明している。Rubin氏はまた「そもそもスマートフォン上で動くかどうかもわからない」とも述べている。

 Android 3.0が登場するまでに、メーカーはAndroid 2.x系をベースにAndroidタブレットを作成しており、実際製品も多数リリースされてきたが、大画面に最適化されていないこともあり、ライバルのiPadに対抗できないといわれていた。

 Android 3.0を搭載したタブレットは前述のOptimus PadやXOOM以外にも、Samsungが2月に発表した「GALAXY Tab 10.1」「GALAXY Tab 8.9」など、各社からリリースされている。一方HTCは、Android 2.3と同様に“Gingerbread”という開発コードを持つ、Android 2.4ベースで同社初のタブレット端末「HTC Flyer」を発表している。

「Android=オープンソース」という戦略に
変化は生じない?

 Androidが後発ながらSymbianやAppleの「iOS」を追い越してスマートフォン最大のプラットフォームとなった大きな要因は、オープンソースという特徴だ。Rubin氏はAndroidはオープンソースプロジェクトであり、「(オープンソースという)戦略に変更はない」としているが、Android 3.0で一部の大手メーカーにのみに早期アクセスを許可している点は批判の的となりそうだ。

 タブレット市場は、2010年4月にAppleがiPadを発売して急速に立ち上がっている。米IDCが発表した2010年第4四半期のデータでは、iPadは第3四半期の93%から73%にシェア値を減少させ、その代わりに2010年10月に発売を開始したSamsung「GALAXY Tab」が台頭している。


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