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ミクZ4、3年目の本気! SUPER GT激闘記 第5回

SUPER GTを侵略! イカ娘とコラボした理由とは!?

2011年04月04日 18時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部

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「海の家れもん」も登場予定でゲソ!

──ピットウォークなどでもイベントをやる予定はありますか?

山岸 ピットウォークはまだ未定ですが、ピットの裏に「海の家れもん」を出します。毎戦面白いことをやっていく予定です。ただ、夏の鈴鹿(サマースペシャル)はピット裏に出せないので(建物の構造上)、広場に物販ブースとして「海の家れもん」を出店しようかと思ってます。

──まさかのリアル「海の家れもん」(笑)。気になるレースクイーンの衣装ですが、イカちゃんコスプレですか?

山岸 いや、レースクイーンは去年に引き続き、「パシフィックフェアリーズ」というユニットにやっていただきます。特にコスプレさせたりとかはありません。残念ながら(?)、レーシングスーツも普通のものです。その辺は正統派フェラーリチームとしていこうかと。表はフェラーリチーム、でもピット裏に回るとイカ娘という、表と裏の顔を持つチームです(笑)。

加藤 レースクイーンって、スタイルが良くてスラっとした大人の女性って感じじゃないですか。イカちゃんはもっと可愛らしい感じなので、ちょっとイメージが違いますよね。「海の家れもん」の店員にはコスプレさせたりはするかもしれません。せっかくなので、初めてサーキットに来たアニメファンでも楽しめる企画を検討中です。今後は、痛車のイベントに出ることも考えています。

──他の痛車チームについてはどう思いますか?

山岸 われわれはレースチームとしては長いですが、痛車チームとしてはまだまだ素人同然なので、見習うところは見習って、あとはレース中のバトルでファンの皆さんに喜んでいただけるように頑張りたいですね。去年は正直テストができなくてクルマ(F430 GT)のデータがない状態で走らせていたので、なかなかクルマの良いところを引き出せずにいました。今年は去年のデータがありますから、いい戦いができるんじゃないかと思っています。

加藤 実況が楽しみですよね。痛車チーム同士がバトルになったら、なんて言うんでしょうね(笑)。

ポルシェからフェラーリに馬を乗り換えたワケ

──山岸選手と言えば、ポルシェ使いというイメージがあったんですけど、フェラーリにシフトしたのはなぜですか?

山岸 10年以上ポルシェにこだわって活動してきたんですが、それはポルシェが世界で唯一、万国共通のレーシングカーだったからです。日本でポルシェで速い=世界でも速い、と見られて、現地での実績がなくても認めてもらえます。しかし、近年の日本ではポルシェにはレギュレーションでの締め付けが多くて、なかなかクルマのポテンシャルを発揮できなくなってしまいました。そんなとき、フェラーリのお話をいただいて「勝ち」にこだわろう、と。「ポルシェ」にではなく、「勝つこと」にこだわっていこうと方向転換することにしたんです。勝てるクルマでレースをしようと決めました。

──ポルシェとフェラーリの違いとはなんでしょう?

LMP CARS店内に展示してある「Ferrari F40」。日本に数台しかないディーラー車である

山岸 フェラーリに乗り換えて初めて知ったんですけど、本社がGTカーもF1なみに力を入れて(開発を)やっていることです。そして、一番驚いたのは価格です。車体の価格は高いんですけど、年間のランニングコストではポルシェより安いんですよ。本社のサポートが入るので、パーツなどが格安で手配できるからです。

 例えば、F430のライトはレースカーと市販車はまったく同じモノを使っているのですが、ディーラーから買うのと、レーシングパーツとして買うのでは全然値段が違います。このように本社が手厚いサポートをしてくれて、なおかつ期待もしてくれています。非常にやりがいがありますね。F1で培った技術をGTカーにも惜しみなく注ぎ込んでいるし、電子デバイス系はポルシェより進んでいると感じました。

──今年、「458」のレースカーが登場しましたけど、458にしようとは思わなかったんですか?

山岸 458は出たばかりということもあって、信頼性の部分で不安があったのと、日本のレギュレーションに合わせた場合に、どうなるのか読めないという部分もあり、去年のデータが使えるF430を続投させることにしました。F430でも十分に戦闘力がありますしね。

(次ページへ続く)

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