ここがスゴいよMac OS X! 10連発
Macは本体だけでなく、そこに入っているOS「Mac OS X」もユニークだ。MacのOSは、2001年に大転換を迎えてUNIXベースのMac OS Xとなった。ネコ科の動物のコードネームが付けられるのが決まりで、2009年10月に登場したMac OS X 10.6は「Snow Leoaprd」と呼ばれている。今夏にはMac OS X 10.7「Lion」が登場する予定だ(関連記事)。
メジャーバージョンアップを6度も重ねたOSなので、安定性は抜群。ユーザーを引きつける要素も数えきれないほどあるが、ここでは筆者の独断と偏見で10個チョイスさせてもらった!
※以下の機能はMac OS X 10.6をベースに紹介しています。過去のバージョンではサポートしていないものもあるのでご注意ください。
1:見た目がイチイチかっこいい!
Mac OS Xといえば、元祖「ビジュアル系OS」(?)として有名な存在。今でこそWindowsでも半透明や動きのある見た目(GUI)が当たり前になっているが、そのトレンドの多くを先取りしてきたのはMac OS Xだ。もちろん好みもあるが、いつも目にするパソコンの画面だからこそ、ぜひ触って気持ちのいいモノを選んでおきたい。
2:開いてるウィンドウを楽に探せる「Expose」
Mac OS Xの操作で便利なのが「Expose」(エクスポゼ)。画面に並んだウィンドウを一瞬にして一覧表示したり、ウィンドウをどけてデスクトップを表示する機能だ。
画面解像度が限られるノート型Macでは、ソフトを数多く起動してウィンドウを開くと目当てのウィンドウやファイルを見つけにくくなりがちだが、このExposeを活用すればすぐにたどり着けるぞ!
3:「Spotlight」でさくさくデスクトップ検索
デスクトップ検索の「Spotlight」は、Macに収められたデータをフル活用する手助けをしてくれる。デスクトップ右上の虫眼鏡マークをクリックして検索語句を入力すれば、ファイルだけでなく、メールのメッセージやPDF/Office書類を串刺し検索してくれる。
さらに、Mac OS Xに付属する国語/英和/和英の辞書や計算機にもアクセスできるのでかなり便利。検索速度も数秒と速い。Spotlightウィンドウを開く「control」キー+スペースバーのショートカットは必修だ!
4:「Quick Look」で素早く中身を表示
ファイルの中身をちょっと調べたいんだけど、わざわざソフトを起動するのも面倒くさい……。というニーズに応えてくれたのが「Quick Look」。デスクトップ上やフォルダー内にあるファイルを選択して、スペースバーを一発たたけば、その中身が全画面に広がって内容をプレビューできる。
対応ファイルは画像、テキスト、PDF/Office書類、ムービー、Mailの添付ファイルなど多岐に渡る。手放せなくなることうけあいの機能なので、Macを手に入れたらぜひ試してみてほしい。
5:自動でバックアップしてくれるTime Machine
パソコンの「万が一」はいつ訪れるか分からないもの。仕事のデータはもちろん、一生の思い出となる家族の写真は絶対に失いたくないものだ。そこでデータのバックアップが重要になってくる。
Mac OS Xなら外付けHDDを用意しておけば、「Time Machine」というバックアップ機能を使ってファイルを自動保存してくれる(詳細はこちらの記事を参照)。
6:体の不自由な人にも子供にも優しい
Macを使ってネットで人々と交流したり、何かを作ったりすることはとても楽しいことだ。そんな楽しさを少しでも多くの人が体験できるように、Mac OS Xは環境設定を充実させている。
7:Boot CampでWindowsも動かせる!
MacでWindowsが動く──というのはもう有名な話なのでご存じの方も多いのではないだろうか? アップルは「Boot Camp」という仕組みを用意しており、WindowsのインストールCDさえ用意すれば、セットアップアシスタントを使って簡単にWindowsを組み込める(インストール方法はこちら)。Windows用レイアウトの外付けキーボードさえMacにつなげば、見た目はMacだが完全なWindowsマシンとして使うことが可能だ。
ちなみにMac OS X上でWindowsを動かすためのソフトもサードパーティーが販売している。「Macに乗り換えたけど、メールソフトだけではWindowsのものを使いたい……」といった場合は、「Parallels Desktop」や「VMware Fusion」、「CrossOver Mac」など、再起動せずにWindowsのソフトが使えるアプリケーションを導入するといいだろう。
8:強力な共有機能が便利過ぎる!
Mac OS Xは、便利な機能を簡単な設定で利用できるのがいいところ。例えば、「パソコンの共有」というといかにも難しそうに聞こえるが、Mac OS Xなら「システム環境設定」にある「共有」ですぐに実行可能だ。
自分のパソコンをLANで共有したいときは、「ファイル共有」で共有するフォルダーを選んでサービスをオンにすればいい。ホテルの部屋に有線LANが1本しかないけどノートパソコンは3台……という場合は「インターネット共有」が便利。自分のMacを無線LANアクセスポイント化して、ほかのパソコンからインターネットで接続できる。
9:PDFをそのまま扱える
地味に便利なのが、Mac OS XがPDFに標準で対応しているということ。「Adobe Reader」をダウンロードしなくても、「プレビュー」という標準アプリケーションを使ってPDFファイルを開ける。
10:64bit対応
最新のMac OS X 10.6では、OS自体とそのほとんどの付属ソフトが64bit化されたというのも大きな特徴だ。分かりやすい特徴を挙げれば、従来の32bit OSではひとつのソフトあたり4GB(230バイト)までしかメモリーを利用できなかったが、64bit OSでは16EB(エクサバイト、260バイト)という広大なメモリー空間を使える(関連記事)。
(次ページに続く)
この連載の記事
-
第5回
iPhone
マイクロソフトが注力する「Office for Mac 2011」 -
第4回
iPhone
解像度1920×1200、7時間駆動の17インチMacBook Pro -
第3回
iPhone
ついに64bitモード標準! 13インチMacBook Proを試す -
第2回
iPhone
4コアCore i7が速い! 15インチMacBook Proレビュー -
iPhone/Mac
Sandy Bridgeなら新MacBook Proを買え! - この連載の一覧へ