物欲AVコモノ道 第88回

iOS 4.3に組み込まれたホームシェアリングを試す！

iPadなら動画も共有可能

こちらはiPadの設定画面。iPodアプリの設定で、ホームシェアリングの項目が追加されているのが分かる

　次にiPadの方を見ておこう。設定からiPodを開くと、iPhone 4と同様にホームシェアリングの項目が追加されており、Apple IDとパスワードを入力することで利用可能になる点も違いはない。

iPodアプリを立ち上げ、左上の「ライブラリ」と書かれた部分をタップすれば、ホームシェアリングのメニューが現れる

実際にMacのライブラリに接続した。左上の「ライブラリ」と書かれていた部分が、接続しているライブラリの名前に変わっている

　この状態でiPodアプリを開き、音量調整用のスライドの下にある「ライブラリ」という項目をタップすると、ホームシェアリングのメニューが表示されるので、ここで接続したいMacやPCを選べばよい。一度接続すれば、iPhone 4と同様、あたかもローカルのライブラリーのように操作できる。

ビデオアプリでもホームシェアリングが使える。画面上部に「ムービー」と「共有」のボタンがあり、「共有」を押せばMac／PC上のライブラリーに接続できる

　さらにiPadなら、iTunesに登録されている動画もホームシェアリングで共有することができる。iPadで「ビデオ」アプリを開き、「共有」ボタンをタップすると、LAN内のライブラリーが一覧表示される。

Mac側のライブラリーにある動画を選択したところ。ローカルの動画と同様、動画の長さや画面サイズなどを見られる

　ここで目的のMac／PCを選ぶと、タイトルや動画の長さ、画面サイズなどとともに再生ボタンが表示される。この再生ボタンをタップすれば、ネットワーク経由で動画をストリーミング再生することができるというわけだ。

動画の再生は極めてスムース。若干の遅れはあるが、スクラブ操作もギクシャクすることはなかった

　無線LAN環境にも左右されると思われるが、今回試したIEEE 802.11g接続（54Mbps）の環境では非常にスムースに再生することができた。再生ボタンを押してから実際に映像が表示されるまで長々と待たされることもなく、画面上部のスライダーを使ったスクラブ（再生位置の調整）操作をしても、わずかな待ち時間で指定した位置から映像の再生が始まる。さすがにiPad内の動画を再生しているときほど反応が速いわけではないが、それでも十分快適に映像を見られる。

メモリー容量を気にせず
Macの動画を見放題！

　実は今回、もっともやりたかったのが、Mac上の動画をiPadで再生すること。iPadは画面サイズも大きく、動画プレーヤーとしては最適である。

　しかし、iPad本体はメモリー容量の関係から（特に筆者が持っているのは16GBモデルということもあり）多くの動画を入れることはできない。そこでホームシェアリングを使い、Mac上の動画を好きなときにiPadで再生したかったのだ。

　実際の使い勝手は想像以上によく、スムースにiTunesに登録した動画を再生できる。見たい動画をあらかじめiTunesに登録しておく必要はあるが、iPadを使ってMac／PC上の動画を再生したいと思うのであれば、ぜひ試してほしい。

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