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Apple Geeks 第31回

OS Xの知られざる「.app」を訪ねて

2011年03月08日 19時00分更新

文● 海上忍

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文字入力ユーティリティ「CharacterPalette.app」

 「ことえり」から受ける印象のためか、OS Xに付属の日本語関連ツールを避ける傾向が巷にはあるようだ。しかし、それはことえりの変換精度や辞書の語彙が洗練されていないだけであって、文字コード対フォントという関係はどの日本語関連ツールも変わらない。部首や画数で漢字を探す機能でいえば、OS Xに付属のツールは十分に高機能といえる。

 ここに紹介する「CharacterPalette.app」は、入力メニューに「文字ビューア」として表示されるツール。ことえりともども無効化しているユーザーは少なくないと思うが、文字ビューアはことえりから独立しているので、直接アプリとして起動すれば問題なく動作する。

システムにインストールされたフォントをチェックする用途にも便利な「CharacterPalette.app」

所在地:/System/Library/Input Methods

ZIPファイル作成/展開ツール「アーカイブユーティリティ」
(Archive Utility.app)

 ZIP書庫を作成/展開する「アーカイブユーティリティ」(Archive Utility.app)は、「アプリケーションフォルダーにないアプリ」では比較的有名な部類に入る。OS標準のZIPアーカイバーであり、ほかにもCPIO書庫を扱うことができる。ドラッグ&ドロップでZIP書庫を作成/展開する機能を備えているので、Dockに登録しているユーザーもいるかもしれない。

 このアーカイブユーティリティ、Finderからダブルクリックやショートカットメニュー(コンテクストメニュー)の「……を圧縮」で呼び出してバックグランドで圧縮を行なえるため、あえて単独起動させる必要はない。しかし、単独起動させればZIP書庫作成/展開時の挙動をカスタマイズできる。起動して環境設定パネルを開いてみよう。

OS XのZIP関連機能カスタマイザーとして使うと便利な「アーカイブユーティリティ」(Archive Utility.app)

 たとえば、「展開後」の項目では、展開後にZIP書庫をゴミ箱へ入れる設定に変更できる。作成したZIP書庫を任意のフォルダーに保存する設定にも変更できるので、デスクトップの整理整頓に役立つ。変更した設定は永続するので、また設定を見直したければアーカイブユーティリティを単独起動すればいい。アーカイバーとして利用するというより、OS XのZIP書庫関連機能のカスタマイズツールとして使用するのが吉だ。

所在地:/System/Library/CoreServices


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