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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第89回

ネットは「使う側」に立つのが面白い――IT戦士のスタンス

2011年03月08日 12時00分更新

文● 古田雄介(@yskfuruta

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「IT戦士・岡田有花」は今後も続く


―― 話せる範囲でITmediaを退職する理由を教えてもらますか?

岡田 ITmediaの最後の記事で書かせてもらった「普通の女の子に戻りたい」というのは、割と本心だったりします。これまで8年間、上司の小林の下でやってきたわけですけど、小林を見ていると本当に自分はまだまだだと思うんです。なのに「岡田有花」の記事の評価がヘンに高いのが不健全だとずっと思っていまして。実際、私の署名記事でも小林の後ろ盾があって成り立っているので、世に出た記事も等身大の私の3歩先という感じがあるんですよ。

 そこに居続けたら楽なのも分かっているんですが、このままでは自分を高め続けることができません。まあ、ここ2年くらいは、余力でやっていた感じもあって、無理しなくなっちゃったなぁと。そういう部分が大きいですね。


―― なるほど。では今後は「岡田有花」を表に出さない活動をされる?

岡田 いえ、自分で言うのもおこがましいんですけど、それはもったいないなあと思っています。次の職場で許していただければ、どこかの媒体で署名記事を書かせてもらおうとは思っています。とりあえず、最近私が入れ込んでいる「まんべくんのファンイベント「東京まんべ会」が近々あるんですが、そのレポートはITmediaで書かせていただくことは決まっています(笑)。

 まんべ会とか、私が書かずに誰が書くってネタがあると思っていて、そういうのは書きたいなと。ただ、2003年頃から思い返すと、ITmedia Newsでやってきたネットの社会系記事は、最近新聞社でも取り扱ってくれるようになっています。そうやってネットの現象を多くの人に伝える環境は整ってきていて、「私が、ITmedia Newsでやらなくちゃ」と思える記事は減ってきているかなと思います。

まんべくん: 北海道山越郡長万部町のイメージキャラクター。公募で準入選を果たしたキャラクターながら、その風貌や個性がネットで話題を集めて地域の垣根のない人気を博している(一部で)

「まんべくん」ツイッター


―― 分かりました。では最後に今後の目標を教えてください。

岡田 えー……と、お金持ちになりたいです(笑)。就職活動のときもそうでしたけど、私は目標に向かって突き進むというタイプではないので、「次は何がやりたい」というのが明確にないんですよね。ただ、それでもWEB業界で活動するのは確かです。職場が変わっても、ネットで生活をちょっと楽しくしたり、幸せにすることに関わっていきたいです。

GUCCIをバックに。右の男性は筆者



古田雄介

筆者紹介──古田雄介


 元建設現場監督&元葬儀業者&現古銭マニア&毎週仕事で秋葉原と都内量販店に足繁く通う毎日を送る現デジタルライター。「古田雄介のブログ」ではみなさんのお勧めサイトを募集中です。ツイッターIDは@yskfuruta




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