このページの本文へ

柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第53回

スマートフォンで海外旅行を何倍も堪能する技

2011年02月22日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

データローミングを有効にする前に
必ず定額対象キャリアを手動で選択

 香港国際空港に到着した直後には、早速中華料理の店に入って各種端末の電源を入れまくった。まずはiPhoneの設定でキャリアを検索し、「CSL」を選択。そのあとでデータローミングを有効にする。順番を逆にして海外パケットし放題対象外のキャリアに接続したまま通信すると、青天井でパケット料金が発生するので注意すること。

 接続できるとソフトバンクからSMSが届く。「海外パケットし放題対象の事業者に接続された」という内容だ。設定によっては、キャリアを選択する前に自動で検出・接続してしまうことがあるが、その際も必ず手動でキャリアを選択する必要がある。定額対応キャリアの電波が届かない場所で、非対応キャリアに自動接続してしまうと課金されてしまうからだ。

「海外パケットし放題」対象の事業者を選択する。香港では「CSL」

接続するとソフトバンクからSMSが来る

Android端末も同じように、キャリアを選択してからローミングを有効にする

 香港で接続速度を計測したところ、下りが1809kbps、上りが182kbpsという結果になった。iPhoneで、調子がいいときのドコモ回線並の速度で利用できるのはすこぶる快適だ。ウェブの閲覧からネットゲームまで、すべてがサクサク。海外で日本よりスムーズに利用できるのは、ちょっと複雑な気分だ。

香港国際空港にて、iPhone 4の通信速度計測結果

こちらは羽田空港で計測した、Portable Wi-Fiでの通信速度(iPadで計測)

 MiFiは電源を入れてしばらく待つと、iPadの「ワイヤレスネットワーク」一覧に「MiFi~」というESSIDが表示される。それをタップして、暗号キーを入力すれば接続できる。そのあとでSafariを起動すると、「NOVATEL WIRELESS」のページが開くので「Connect」をクリックすれば接続完了。ダウンロード速度は日本と同程度だったが、アップロード速度が470kbpsと速かったのには驚いた。

MiFi(赤枠内)に接続する

Safariから接続処理を行なう

 ちなみに、香港でバスに乗ったら「Webus」というフリーの公衆無線LANのポスターがあったので、試しに利用してみたところスムーズに接続できた。すばらしいサービスだ。通信速度は下りが839Kpbs、上りが118kbpsだった。

ネットワークで「Webus」を選択したら、規約に同意する画面が開くので「Accept 同意」をタップすれば接続できる

 香港での用事を済ませた後は、マカオに移動するためにフェリーに乗った。フェリーが出発する前には飛行機での日本出国時と同様に、ローミングを無効にする。そしてマカオに到着したら、iPhoneのキャリアを「CTM」に設定する。iPhoneで速度を計測したところ、下りが849kbps、上りが118kbpsと香港よりは遅く、東京と同程度になった。なお、ローミングを有効にした瞬間に、今まで聞いたこともない現地のダイレクトメールがSMS宛に届いたのには閉口した。どこから情報が漏れているのだろう?

マカオに到着したとたんに送られてきた迷惑メール(SMS)

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン