FeliCa(Felicity/至福を元にした造語)技術を採用したSuica(Super Urban Intelligent CArd)が2001年11月に登場して以来、はや10年が経過した。当初は少なかった自販機やコインロッカーなどの対応サービスも増えて、JR東日本であればかなり小さな駅でも使えるようになってきた。
一方、Edy(Euro Dollar Yenが由来)は街中のコンビニでは圧倒的な強みを発揮するが、同じFeliCa技術なのに電車には乗ることができない。常にユーザーの利便性を無視して、雌雄が決するまではバトルを行なうのが産業界の常ではあるが、それにしてもはた迷惑な話だ。
そんなことを言っても一向に解決の兆しは見えそうもないので、われわれはSuicaとEdyの2枚持ちをするしかないだろう。せいぜい6gぽっちの不便だ。
腕時計型のEdyガジェット「イーマネーバンド」
そんな中、Edy用としてガジェットマニア向けの楽しい製品が発売された。墨田区にある玩具屋さんハシートップイン(Hashy TOPIN)による、パッと見はほとんど腕時計スタイルの「イーマネーバンド」(e-money band)がそのガジェットアイテムだ。
イーマネーバンドのバンド部分はシリコン樹脂で作られており、中央に固定されている丸いプラスティック製カプセルに直径約30mmの円形Edyユニットが収められている(500円玉とほぼ同じ大きさ)。ユニットを取り出す場合は、カプセルを外してふたを開けるだけでいい。最大5万円がチャージできるようになっており、いわば「平成の5万円玉」といえる。
このEdyユニットの中にはFeliCaチップとアンテナが封入されている。財布を持たずにジョギングや愛犬の散歩に出かけても、街のコンビニやEdy対応自販機などでキャッシュレスで買い物ができる。
使い方は一般的なEdyカードなどとまったく同じで、コンビニのレジに置いてある対応ICカードリーダーにイーマネーバンド中央のEdyアイコンをかざすだけだ。チャージ方法も同様となっている。
ただ、ごく普通の腕時計のようにユニットを手の甲の側に装着していると、リーダーにかざす際にある程度腕をねじることになるため、筋肉がつりそうになるのが心配だ。使い勝手だけを考えれば、手のひら側にEdyアイコンが来るように腕に装着するのもいいだろう。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである(連載目次はこちら)。
(次ページへ続く)
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