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第一弾は業務用インクジェットプリンター「DreamLabo 5000」を発表

キヤノン、業務用フォトプリンター市場に参入

2011年02月16日 09時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 2月15日、キヤノンは業務用フォトプリンター市場に本格的に参入すると発表。その第一弾製品として業務用インクジェットプリンター「DreamLabo 5000」を2011年9月より販売開始する。価格は5000万円(税別)。

業務用インクジェットプリンター「DreamLabo 5000」

 DreamLabo 5000は、リテイルフォト業界や印刷業界向けの業務用フォトプリンター。

 高密度プリントヘッド技術「FINE」を応用して新開発した最大305mm幅のプリントヘッドを搭載する。これによりヘッドを固定したまま、1回の用紙搬送で高速にプリントする「ワンパス印刷」が可能となった。

最大305mm幅での印刷を可能にするプリントヘッドを搭載。ヘッドを固定したまま1回の用紙搬送で高速にプリントする「ワンパス印刷」が可能

 標準装備の自動両面印刷機能を併用すれば、A4サイズのフォトアルバム1冊20ページ分を72秒で印刷できる。L判なら1分間に44枚の印刷が可能だという。

 また、給紙の仕組みに印刷中でもロール紙交換ができるダブルペーパーマガジンシステムを採用。オプションの「オプションペーパーデッキ」(500万円/税別)を用意すれば、4本のロール紙が装着できる。

 インクは内部に用意されたバッファータンクにいったんストックされ、そこからラインヘッドへと供給。メインタンクが空になっても、印刷を継続したままインクを交換できるダブルインクタンクシステムを採用する。

インク着弾時のドット形状を真円にすることで、オンデマンド印刷で求められる3ptレベルの文字もキレイに印刷できるという

印刷を継続しながらインク交換ができるダブルインクタンクシステムや印刷中でも給紙の交換ができるダブルペーパーマガジンシステムを採用するなどイージーメンテナンス設計となっている

キヤノン代表取締役社長 内田恒二氏

 当日行なわれた発表会でキヤノン 代表取締役社長 内田恒二氏は、2010年の概況を振り返り、2011年からスタートした新たな5ヵ年計画では「Aiming for the Summit - Speed & Sound Growth」をスローガンに世界のトップ100社入りを目指すという。また、2012年には過去最高を記録した2007年の業績を回復させ、2015年には売上5兆円を実現させたいとした。

 売上目標に関して、キヤノンマーケティングジャパン 代表取締役社長 川崎正己氏は、商業印刷の規模を現在の200億円から600億円まで拡大させる計画だとした。その増加した400億円のうちDreamLabo関連で100億円を目指すとした。

新たな5ヵ年計画の最後の年となる2015年に売上5兆円を目指す

2015年までにDreamLabo関連売り上げ100億円が目標

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