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2010年CPUクーラー最強王者決定戦 第1回

冬だけどガンガン冷やすぜ!

CPUクーラー2010年発売モデル最強王座はどれだ?【第1回】

2011年02月15日 12時00分更新

文● 宇野 貴教

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 毎年真冬に行なっているASCII.jp恒例企画「CPUクーラー最強王座決定戦」を今年もお送りする。この企画は、前年に発売されたCPUクーラーを一気に検証してしまおうというもの。5年目となる今回は、2010年中に発売されたCPUクーラーを集めてテストを行なった。
 なお昨年末の時点で販売が終了してしまっているもの、流通量が少なく入手が困難であるもの、および特定ソケット専用の製品を除いたものはテスト候補から除外している。

写真は検証した製品の一部。昨年は39製品だったが、今年は一回り少ない全28製品を検証した

セットアップ

 今回のテスト環境は、CPUにAMDの6コアCPU「PhenomII X6 1090T Black Edition」、ASUSのAMD890FX+SB850マザー「Crosshair IV Extreme」の組み合わせで行なった。CPUの電圧は定格の1.32V、動作クロックは3.2GHzから3.4GHzへオーバークロックしており、ワットチェッカーを用いた計測はアイドル時(CnQオン)が80W、高負荷時が213Wである。CPUの消費電力は120~130W程度と見ていいだろう。計測条件は、

・設置はまな板スタイルでケースには取り付けていない
・CnQは常時オフ
・高負荷時のファンは100%フル回転
・アイドル時はマザーボードのファン制御で回転数30%
・室温は20℃前後
・ファンノイズ計測はCPU位置からメモリ方向に約30cmの位置を計測

で行なっている。ファンノイズはベンチ環境で他のPCも稼働していることもあり、いずれもあまり静かでない(ベンチ非稼働状態が約35dBA)。そのため、あくまで参考程度にとどめてもらいたい。今回のテスト結果を感覚的に評価すると、40dBA未満でほぼ無音、40~43dBAなら静か、45dBAを超えると音が気になり始め、50dBA以上は爆音という印象である。
 また、CPUクーラーそのものの性能を比較するため、グリスは製品付属のものは使わず、すべてAinex製「PA-070」を使用している。

テスト環境
CPU PhenomII X6 1090T BlackEdition(6コア、3.2GHz)
マザーボード ASUS「Crosshair IV Extreme」(AMD890FX+SB850)
メモリー DDR3 PC-10600 2GB×2枚
HDD Seagate「ST2160812AS」
OS Windows 7 Professional(64bit)

 テストは昨年と同様にマルチスレッド対応版のストレスツール「Prime95」を使ってCPU全コアの負荷を100%にし、そのまま8~10分ほど放置して高負荷時の各種温度を計測。アイドル時は高負荷計測後にCPU負荷を0%にして8~10分経過後の温度を計測している。
 なお、CPUの温度計測はマザーボードのユーティリティ「ASUS AI SUITE」を用い、メモリ、チップセット、VRMは各ヒートシンクにデジタル温度計を貼り付けて、その数値を読み取っている。

温度計

昨年と同様に、デジタル温度計のセンサーをVRMとチップセットのヒートシンクに取り付けた

騒音計

騒音計でファンノイズを計測。CPUから約15cmほど離れた場所で計測した。ほぼバックプレートの真上のリアファンが位置する場所である

(次ページへ続く)

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