柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第52回

iPhone/iPadで進化した「GoodReader」を使いこなす技

Safariやメール、クラウドからデータを取り込む

　GoodReaderはさまざまな方法でデータを取り込めるうえ、さまざまなサービスや機能にファイルを出力できるのが魅力だ。例えば、メールの多彩な添付ファイルを取り込める。GmailやMe.comなどの有名どころのサービスならばアカウント情報の入力だけで設定できるほか、IMAPやPOP3サーバーを手動設定することで多くのメールサーバーでも利用できる。

　設定したメールアカウントを開けば、添付ファイルが付いたメールが一覧表示されるので、ダウンロードしたいファイルをタップすればいい。メールアプリでダウンロードしてからGoodReaderに渡す手もあるが、ファイルタイプによっては選択肢が表示されないことがある。例えば、筆者のiPadの標準メールアプリからは、PDFがGoodReaderに送れない。そんな時には、GoodReaderで直接メールを取得する設定をしていると助かる。

GoodReaderを開き、「Web Downloads」→「Connect to Servers」→「Popular Mail Servers」をタップして、メールアカウントをセットアップする

添付ファイル付きのメールが表示されるので、取り込みたいファイルをタップ

「Go there」をタップすると、ダウンロードが始まる

　GoodReaderをインストールした環境でSafariで閲覧している時に、URLの先頭に「g」を付けて「ghttp～」にすると、GoodReaderにウェブページのデータをダウンロードできるのをご存じだろうか。表示しているウェブページをHTMLとして保存したり、PDFなどはファイルとしてダウンロードできる。Safariを閲覧している際に、咄嗟にデータを保存する技として覚えておくと便利だ。

　頻繁にウェブページをダウンロードするなら、ブックマークレットを登録しておいてもいい。登録後はブックマークレットをタップするだけで、GoodReaderに保存できるようになる。

SafariのURL欄で、httpの前に「g」を入力する

開いているページをダウンロードできる

ブックマークレットを登録するなら、「Settings」→「Put special address to clipboard」をタップする

適当なサイトをブックマークして、名前を「GRに取り込み」などに変更。URLの編集画面を開き、コピーしたブックマークレットをペーストする

　筆者がGoodReaderをキラーアプリとして愛用する一番の理由は、クラウドとの連携機能にある。「Dropbox」や「MobileMe」、「Google Docs」などに保存しているデータに、GoodReaderでアクセスできるのだ。利用する頻度が低いデータを保存しておけるほどiPhoneやiPadのメモリーには余裕がないので、クラウドを活用できるのは頼もしい。

　設定も簡単で、アカウントさえセットアップすれば、端末内のデータとほぼ同じように操作できる。さすがに容量が大きいデータを表示するのには時間がかかるものの、短時間の動画や資料のPDF、写真などは普通に利用できる。

「Connect to Servers」で利用するクラウドサービスなどを選び、アカウントをセットアップする

Dropbox内のデータをダウンロードできる