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手書きのメモをすっきりデジタル化!

デジタル&アナログの新感覚文具「ショットノート」

2011年02月09日 12時00分更新

文● 林 佑樹

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iPhoneアプリ「ショットノート」使いこなし術

 さっそくだが、iPhoneユーザーの方は、AppStoreから「ショットノート」を入手してもらいたい(SHOT NOTE)。本来はアナログ側の「ショットノート」メモ帳も必要だが、仕組み的にモニター上からでもスキャン可能なので、まずはその使い勝手を知ってもらいたいのだ。

 スキャンの手順は、まず「ショットノート」を起動させて、画面下部のカメラマーカーをタップする。iPhoneの標準アプリ「カメラ」と同じようなインターフェイスだが、四隅にターゲットが表示されている点が大きな違いだ。

 次にそのターゲットを、メモ帳「ショットノート」側の四隅にあるマーカーに合わせる。多少斜めになっていても問題ないので、なるべく真正面になるように意識して、シャッターを切ればスキャンは終了だ。

論より証拠! 「ショットノート」メモ帳を持っていない読者も、iPhoneに「ショットノート」アプリをダウンロードしてこの画像を撮影すれば、より記事の内容が理解できるだろう

1)まず「ショットノート」メモ帳に印刷されている四隅のマーカー(黒い四角形)に、アプリ側のターゲット(黄色の十字)をそれぞれ合わせる

2)シャッターを切って問題なければ、トリミングや傾きへの処理が自動実行され、データ入力画面が表示される。このとき、日付とナンバーは自動的にOCRされる。タイトルは入力する必要アリ

3)取り込み完了した状態。これが一連の流れとなる

 撮影して問題なければ、自動で傾き調整やトリミングが行なわれ、iPhoneの画面にジャストフィットした画像が表示される。

 ただし、読者の皆さんがこの記事の画像で試す際はモニター越しの撮影になるので、日付やナンバーの取得が失敗しやすいかもしれない(特にiPhone 3GS)。そのときは少し傾けてみるなどしてほしいが、あくまで「こんな感じ」という擬似体験程度に思ってほしい。

 「ショットノート」メモ帳では、かなり適当に撮ってもシッカリ反応してくれるから安心だ。

けっこういい加減に撮影しても、しっかりと対応してくれる。また、上下逆さにしても天地を自動で読み取ってくれる

 以上、スキャンの流れを実際にチェックしてみたが、手書きのメモをスパっと見やすくデジタル管理できるというのが「ショットノート」の強みだということがわかるだろう。

「ショットノート」メモ帳をチェック!

 今度は「ショットノート」メモ帳の使い勝手をチェックしていこう。

けっこう斜めでも認識してくれるので、まさにメモ感覚で気軽に取り込んでいける

 まず色の認識具合を試してみたが、細かい階調はつぶれてしまうものの、iPhoneの画面上で認識できる色は拾ってくれる。ボールペンだけでなく蛍光マーカーも利用可能なので、メモの書き方はいつも通りで問題ないといえる。

あえてハロゲンライトで色温度を変更してスキャン

スキャン結果。平面になるよう処理された上、ボールペンの色の違いもしっかりと認識してくれた

シャープペンで薄く書いても、そのまま問題なく資料になる。薄すぎる場合は後述する濃度変更でも対応可能だ

 ただ、メモを書き入れる段階で意識しておきたいのが、四隅のマーカー。この部分に書き込みが入ると、認識に失敗しやすくなってしまうので注意。

試しにマーカーの外、用紙ギリギリまで線を引いてみた。すると下部のマーカー2つに線が被さっているため、認識に失敗してしまった

 スキャンするときの画角の緩さも使い勝手のよさに直結している。左右に傾けた場合は認識に失敗しやすいのだが、遠近感がある画像では上下逆さでもあっさりと成功する。会議の後にホワイトボードを急いで撮影などの場合でも、気が楽だ。

 なお、上下の判断は右上のマーカーが担当しているようだ。よく見ると、ひとつだけマーカーのデザインが異なるので、それで天地を識別しているのだろう。

これくらいの傾きなら問題なく取り込みに成功する

逆さに撮った場合でも、取り込み時に上下逆さを修正してくれる

この場合はなぜか失敗。やはりなるべく正面からの撮影が基本のようだ

マーカーの検出に失敗した場合は、写真のようなメッセージが表示される。ただし、そのまま保存も可能(OCRなどは行なわれず、単に画像として保存される)

用紙が反ってしまった場合も、写真のように次ページのマーカーが代わりに見えていれば認識する

用紙が反ってしまったときのスキャン結果。次ページのマーカーを元にスキャンされたため、多少傾いているが、確認用としては問題のないレベルだ

 また、日付とナンバーのOCRも書き方にルールがある。マークシート風に、ボックスに合わせて数字を書き込んでいくのだ。書き方はパッケージの裏面に記載されているので、事前にチェックしておくといいだろう。

メモ帳の裏面に日付・ナンバーの書き方が記載されている。一度見れば覚えられるだろう

このように、多少いい加減でもちゃんとOCRしてくれる

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