撮って残せるデジタル文具
「ポメラ」に「マメモ」「ピットレック」と、ピンポイントに的を絞った扱いやすいデジタル文具を展開しているキングジムから、今度は「ショットノート」なるメモ帳が発売された。
本製品はステーショナリー(アナログな文房具)としてのメモ帳「ショットノート」と、iPhone 3GS/4専用アプリ「ショットノート」をセットで使うという、デジアナ融合のユニークな文具だ。
昨今、内蔵カメラの機能向上で、意外とケータイをメモ帳代わりにしている人は多いのではないだろうか。筆者もその1人で、だいたいのメモは写真で済ませている。そういったニーズの反映先として「Evernote」ようなクラウドに保管するクリッピング的サービスも登場している。
ただ、ケータイ内蔵カメラでのメモには、ナンバリングが面倒、写真で手書きメモを撮影すると自分の影が邪魔になる、真正面から撮りにくいなどの問題がある。
そこで「ショットノート」だ。先に使い方を紹介しておくと、アナログ側の「ショットノート」は普通のメモ帳で、各ページにデータナンバー、日付の記載場所、そして四隅にスキャン用の印が用意されている。
そのページをiPhoneアプリ「ショットノート」で撮影すると、四隅の印を認識して自動的にトリミング、傾きを調整した上で、iPhoneの画面ピッタリに表示されるというものだ。
また、カメラライブラリ、メール、Evernoteへの出力のほか、アプリ内でタグ管理とナンバーや日付の検索が可能など、整理・閲覧面でも優れた設計がなされている。
ラインナップはS・M・Lの3種類
アナログのメモ帳「ショットノート」には、以下の3種類が用意されている。
Sサイズには「ショットノート」専用カバーが用意されている(付属する)。M・Lサイズには汎用ノートカバーである「レザフェス ノートカバー」と「ノートカバー(マグネット)」が対応している(別売)。この辺の細かな配慮は、長年文具に携わってきたキングジムならではといったところ。
また、iPhoneアプリ「ショットノート」は無料となっている。アプリ自体は「ショットノート」メモ帳がなくても利用可能だが、その場合トリミングや傾き調整はサポートしないので、本製品の機能を最大限に引き出すなら、やはり両方揃えておきたい。