パナソニックから、大画面テレビ「VIERA」の新製品10機種が登場した。10機種の構成はプラズマテレビが8機種、液晶テレビが2機種となっており、全機種が3D表示に対応する。
最上位モデルの「VT3」シリーズは、電極構造を刷新することで放電効率を高めた新しいプラズマパネル「フル・ブラックパネルII」を採用。発光効率を従来比で約15%高めたという。
これにより500万:1というネイティブコントラスト(1画面内で同時に表示できる暗所コントラスト)を実現。さらに新開発の「低反射ディープブラックフィルターII」をパネル前面に搭載することで、明所コントラスト(室内照度100ルクス時のコントラスト比)も従来比で約1.4倍高くなっている。
ラインナップは50V型の「TH-P50VT3」(予想実売価格38万円前後)、46V型の「TH-P46VT3」(同31万円前後)、42V型の「TH-P42VT3」(同24万円前後)の3機種で、発売はいずれも3月11日となる。
ミドルクラスモデルとなる「GT3」は、新しい「ブラックパネルII」を採用。フル・ブラックパネルIIと同等の発光効率やコントラスト比を実現している。ただし、「低反射ディープブラックフィルターII」は採用しない。
ラインナップは50V型の「TH-P50GT3」(予想実売価格29万円前後)、46V型の「TH-P46GT3」(同24万円前後)、42V型の「TH-P42GT3」(同19万円前後)の3機種で、発売はいずれも3月18日。
プラズマテレビのエントリーモデルとなる「ST3」も、新しい電極構造を採用した新規プラズマパネルを採用。発光効率を高めている。ただし、予備放電レスではないため、ネイティブコントラストは200万:1となる。
ラインナップは46V型の「TH-P46ST3」(予想実売価格20万円前後)と42V型の「TH-P42ST3」(同15万円前後)で、発売はいずれも3月11日となる。
今回唯一の液晶モデルである「DT3」は、高速応答型の新型IPSαパネルを採用。液晶層の厚みを薄くするとともに、高流動液晶材料を採用することで、液晶の応答時間を従来比で約半分に短縮した。
また、同社初の4倍速駆動方式「クリアフォーカス4倍速」を採用。3D映像時には“業界最速”という2msでスキャンすることにより、液晶が応答を完了するまでの時間を短縮。これにより、左右の映像の重なりを最小化し、2重像の少ない映像を楽しめる。
さらに、(エッジ型)LEDバックライトの光量をエリアごとに自動で調整する「インテリジェントコントラストAI機能」により、500万:1相当のダイナミックコントラストを実現している。
ラインナップは37V型の「TH-L37DT3」(予想実売価格19万円前後)と32V型の「TH-L32DT3」(同17万円前後)の2機種で、発売は3月11日となる。
今回の新機種はすべて、USB HDDとSDメモリーカードへの番組録画に対応する。さらにネットサービス連携が拡大する。3月には「ひかりTV」、「Twitter」、「Picasa Web Albums」、各種カジュアルゲームといったコンテンツが利用可能になり、さらに4月以降も「radiko.jp」や「Yahoo!オークション」「Ustream」「Facebook」といったサービスに順次対応していくという。