このページの本文へ

急増する映像トラフィックに対応

シスコとKDDI、映像配信ビジネスの共同技術開発を実施

2011年02月01日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 1月31日、KDDIとKDDI研究所、シスコシステムズは、2月1日から3月15日まで映像配信に関する共同技術トライアルを実施すると発表した。

KDDIとKDDI研究所、シスコシステムズによるトライアルイメージ

 トライアルでは、急増する映像トラフィックに柔軟に対応するネットワークの構築および新たな映像配信ビジネス開発に取り組む。

 背景として、動画共有サイトやインターネット放送、オンデマンド型動画視聴サービスなど映像トラフィックの著しい増加がある。シスコシステムズによると、2014年までに映像トラフィックの割合は世界のコンシューマIPトラフィックの91%以上になるという。このような爆発的な増加傾向にある映像トラフィックに柔軟に対応し、効果的に映像を配信することが重要かつ緊急な課題とのこと。

 この課題に対応するため、シスコシステムズは増加する映像トラフィックに柔軟に対応できる次世代IPネットワークとして「メディアネット」を構築。KDDIとKDDI研は映像をより効果的に配信する新しいビジネスモデルを検討するとしている。

 具体的には、実際のユーザーの利用環境を想定し、東京および大阪で、今後普及が見込まれるAndroid OSのタブレット端末を使用。テレビを見ながら関連情報、蓄積映像、ストリーミングなどをPCやタブレットなどで利用するシーンを設定した技術トライアルを実施する。

 本トライアルの結果を受け、KDDIは増加傾向にある映像トラフィックに柔軟に対応できる国内外における最適なコンテンツ配信ネットワークの構築を目指す。また、移動体通信・固定通信の両方を併せ持つKDDIならではの強みを生かし、マルチスクリーンサービスや、映像配信ネットワークのホールセール、他事業者との連携を含めたグローバルでのビジネス展開を視野に入れ、将来に向けた事業強化と新たな価値創造を行なっていくという。

カテゴリートップへ