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必携!必読! Androidアプリ 第20回

ついに登場したAndroid用「Skype」 音声電話が格安で可能

2011年01月29日 15時00分更新

文● オカモト/ASCII.jp編集部

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日本の携帯電話や固定電話にも通話ができる
Android端末汎用の純正Skype

Skype 1.0.0.831

作者:Skype
価格:無料


 インターネット経由の無料音声通話でおなじみの「Skype」。auのISシリーズ向けに「Skype au」が先行してリリースされていたが、先日晴れてAndroid端末全般で利用できる「Skype for Android」が配布開始となった(アメリカやイギリスなど一部地域では昨秋から提供されていた)。

コンタクトリストから相手の状態が確認できて、実際にメッセージや通話が発信できるのはPC版のSkypeなどと共通

 Android版に搭載されている機能としては、3G/無線LANの両方に対応した音声通話に加え、インスタントメッセンジャーももちろん利用できる。さらにSkypeのコンタクトリストをAndroid端末標準のアドレス帳と同期し、そのアドレス帳から直接Skypeで発信したり、逆に端末のアドレス帳に登録した名前がSkypeのユーザーとして存在しないか、自動的に検索してくれる機能も持っている

チャットの内容はもちろんほぼリアルタイムで表示される。バックグラウンドで動作中にやってきたメッセージは通知領域で知らせてくれる

 Skypeからの通話はSkype宛のみならず、日本国内を含む、固定電話/携帯電話宛にも対応する。「Skype au」では、(Skypeによる)国内の固定電話/携帯電話宛への通話は不可能だったので、大きな強味となる。もっとも日本の携帯電話宛は17円50銭/分であり(プリペイド利用時)、後述する音質なども併せると、これがお得かどうかはやや微妙だろう。一方、固定宛は3円22銭/分とお得度はグッと上がる。さらに海外への通話は国際電話と比べて圧倒的に安価だ。

 なお「Skype au」の音声通話には、(パケット通信ではなく)携帯電話で普通に通話するのと同じ回線交換を用いるという、auのネットワークに特化した特徴がある。これにより音質や遅延だけでなく、バッテリの消耗についても、大きなメリットがあるとの説明がKDDIからあった。

 今回は「Skype au」と実際に比較したわけではなく、あくまでAndroid版のSkypeを丸一日使った範囲内の感想だが、バックグラウンドでソフトを起動しておくと、相当バッテリの消耗が激しい印象である(ほとんど何も操作していないのに半日ほどでバッテリが半分以上消耗した)。そのため常時待受で利用するのは難しそうだ。

国内の携帯電話に向けて発信した。日本に電話する限りは国番号は自動的に付与してくれる。3G回線利用時は音質や遅延はやや厳しかった

 通話音質については、都心部でドコモ3G回線を利用した携帯電話宛の通話の場合、やや篭もりがちという印象で、実用ギリギリに近い遅延もあった。もっとも無線LANでは遅延はかなり改善されるなど、いずれにせよ回線次第で違いが出てくる可能性が高い。

 というわけで、完全な電話代わりとして使うのには少々難しいかもと感じたAndroid版Skypeだが、待望のソフトウェアであることは間違いない。まずは一度インストールしてみて、自分にとってどのくらいの実用度を持ったアプリなのか実際に試していただきたい。


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