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1時間5万2000円で世界の相手とフェイスツーフェイス

気品高きウェスティンホテルで高品質テレプレゼンスを

2011年01月28日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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1月27日、ウェスティンホテル東京は日本初を謳う「パブリック・テレプレゼンス・ルーム」の運用を発表した。シスコのテレプレゼンス製品をインドのグローバルキャリアであるタタ・コミュニケーションズとつなぐことで、全世界で高品質なTV会議が利用できる。

時間貸しで使えるテレプレゼンス

 ウェスティンホテル東京は、恵比寿ガーデンプレイス内に1994年にオープンしたヨーロピアンスタイルのホテル。今回の「パブリック・テレプレゼンス・ルーム」導入は、同ホテルの親会社にあたるスターウッド ホテル&リゾート(以下、スターウッド)がグローバルに進めている施策で、2009年に締結されたスターウッドとインドの通信事業者であるタタ・コミュニケーションズとの包括的な契約に基づくもの。シェラトンやメリディアンなどスターウッド傘下のホテルで次々と導入されており、今回のウェスティンホテル東京で14施設目となるという。

ウェスティンホテル東京内のパブリック・テレプレゼンス・ルーム

 タタ・コミュニケーションズのテレプレゼンスパブリックルーム担当 商品開発部長であるクリストファー・ステファン氏は「会議室の時間単位で課金され、Webベースのポータルでスケジュールを調整できる。世界のどこにいるにも関わらず、同じ部屋にいる感覚でミーティングができる」とアピール。また、ウェスティンホテル東京 宿泊部長の越川慎一氏は「テレプレゼンスは高価で、スペースも必要。各企業が所有しても、その企業しか使えなかった。パブリック・テレプレゼンス・ルームであれば、いつでも誰でも好きな時間だけ利用できる」と語った。

タタ・コミュニケーションズのテレプレゼンスパブリックルーム担当 商品開発部長であるクリストファー・ステファン氏

ウェスティンホテル東京 宿泊部長の越川慎一氏

ポータルから簡単に予約

 製品は65インチのプラズマディスプレイを3面揃えたハイエンドモデル「Cisco TelePresence 3000」を用いており、同ホテル1階のビジネスセンターに設置されている。利用料金は5万2000円(税込)/1時間で、4月末まではキャンペーン価格として4万2000円で利用できるという。予約は専用のポータルサイトから行なえ、クレジットカードで支払えば、登録した時間分で利用可能。ホテルにある設置するメリットとしては、客室から容易にアクセスできるほか、ドリンクサービスやリフレッシュ施設との併用などが挙げられた。海外とのやりとりは時差の問題があるが、宿泊設備でこうした設備が利用できれば、負担なく会議が実現するというメリットもある。

テレプレゼンスをホテルと併用するメリット

 接続先に関しては、スターウッドが全世界14箇所で展開するパブリック・テレプレゼンス・ルームを含む、タタ・コミュニケーションズが運用する5大陸29箇所のパブリックルーム。さらにタタ・コミュニケーションズが運用を請け負う企業のテレプレゼンスルームとあわせて全80箇所と接続できるという。また、BT、テレフォニカ、ナショナルランドレールなどタタ・コミュニケーションズの提携キャリアとの相互接続も、インターコネクト用のノードを介して実現する予定。その他、タタ・コミュニケーションズではH.320やH.323などのレガシーのTV会議システムとの相互接続試験も行なっているという。

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