プランB
ゲームから仕事までオールマイティなPCを
さて今回もプランAに続いてもう1パターン、プランBを考えていくことにする。こちらは通常のATXフォームファクタをベースとし、ゲームから仕事までこなしてくれそうな、オールマイティなPCを目指してみる。
プランB「Mini-ITX構成」 | ||
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CPU | Intel「Core i5-2500K」 | 約2万円 |
マザーボード | ASRock「P67 Extreme4」 | 約1万8000円 |
メモリー | DDR3-1333 4GB×2枚セット | 約6000円 |
ストレージ | WesternDigital「WD20EARS」(2TB) | 約6500円 |
光学ドライブ | LITE-ON「IHOS104-06」 | 約5000円 |
ビデオカード | GeForce GTX 460 | 約1万8000円 |
電源 | Enhance「EPS-1270(P)」(700W) | 約1万2000円 |
PCケース | CoolerMaster「CM690II Plus」 | 約1万2000円 |
合計金額 | 約9万7500円 |
10万円をベースとしたプランBにあえて名付けるとすれば、オールマイティな普通のPCだろうか。ビデオカードにGeForce GTX 460を採用したことで、スペック的に少々古い感じは否めないのだが、まぁ2011年は始まったばかりなので、今年中に新しいビデオカードに乗り換えるのもアリということでご勘弁を。
マザーボード
プランBの最大の特徴と言えるマザーボードには、P67チップセット搭載のASRock製「P67 Extreme4」を選んだ。さらに上位の「P67 Extreme6」という製品もあるが、こちらも十分ハイエンドなスペックを実現した1枚となっている。
拡張スロットはマルチGPU機能のCrossFire XとSLIを両サポート。オンボードインターフェイスにはIEEE1394や、4ポートのUSB3.0を搭載。付属品にUSB3.0フロントパネルが付属し、PCケースを選ばずにフロントUSB3.0が利用できる点も高ポイントだ。ちなみにこのフロントUSB3.0は、2.5インチマウンタも兼ねる優れ物で、ASRock製マザーのほとんどのモデルに付属している。
メモリ/ストレージ/光学ドライブ
メモリとストレージ部門に変化はない。価格の下がったDDR3-1333 4GB×2枚セットと、WesternDigital製3.5インチHDD「WD20EARS」(2TB)を選択。ついでに光学ドライブにも触れておくと、前回の5万円編で活躍したBlu-ray読み込み対応のLITE-ON「IHOS104-06」を再び採用した。このあたりは、予算のしわ寄せが出た部分と言えるかもしれない。
ビデオカード
ビデオカードには「GeForce GTX 460」搭載の製品を選択した。割り当てた予算枠が約1.8万円となるわけだが、この価格帯でGeForceを選択しようとすると、どうしても「GTX 460」クラスを選択せざるを得ない。ただしである。アキバを少し歩きまわると、予算約1.8万円でも、十分ハイエンドな製品を手に入れることが可能だ。いずれにせよ「GTX 460」以上の製品であれば、いまどきは大抵のPCゲームが快適にプレイ可能ということで、ここでは同製品をプッシュしておきたい。
ケース/電源
さて、プランB最後を飾るパーツとなるケース/電源部門だ。まずは電源ユニットだが、こちらはプランAと同じ700WのEnhance「EPS-1270(P)」を選択した。理由はプランAの時と同じだが、場合によってはここを80PLUS BRONZEクラスに下げて、他のパーツに予算を回そうと考える人もいるだろう。自作PCだけに考え方は自由で結構なのだが、予算10万円ということを考えると、その1割以上は電源ユニットに割り当てたい。
ケースには定番中の定番であるCoolerMaster製「CM690II Plus」をチョイス。ヒネリもなんにもないと言われてしまうとそれまでだが、登場からそろそろ1年が過ぎようとしている現在もまったく色褪せないスペックと適度な価格設定は、非常にポイントが高い。
まとめ
ここまで、予算10万円で組むインテル最新PCについ考察してきた。なんだか余裕がありそうでなかったというのが正直な感想で、ところどころでパーツのランクを1段下げざる得ない場面に遭遇した。
それでもプランAで紹介したH67チップセットを採用しつつ、ゲーミングPCとしても利用可能にしたパーツ構成は、あえてMicro ATXフォームファクタを採用したことで、非常にコンパクトに収まった。唯一、ストレージ周りに不満を残すものの、その他の箇所については概ね理想とするH67マシンが構成できたと思う。
対するプランBは、小さくまとまった印象は拭えないかもしれないと少々反省しつつ、実用的なモデルに仕上がったのではなかろうか。これをベースに2011年の自作を進めていけば、年末には別物のモンスターマシンに変貌を遂げているかもしれない。そういった意味では、ベースとなる無難な構成のPCといえるかもしれない。
さて、最後となる次回は、予算をさらにアップして、15万円でパーツを構成しよう。プラス5万円で、どれほどパワーアップしていけるのかを考えていきたい。
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