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最新パーツ性能チェック ― 第105回

「GeForce GTX 560 Ti」――9年ぶりに復活した“Ti”の底力とは?

2011年01月25日 23時00分更新

文● 宇野 貴教

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 NVIDIAは、GeForce GTX 500シリーズの新製品となる「GeForce GTX 560 Ti」を発表した。すでに販売されているGeForce GTX 580/570の下位モデルとなる製品で、2万円台後半のハイミドルに位置する製品となる。今回はこの新GPUのパフォーマンスを見ていこう。

NVIDIAの新GPU「GeForce GTX 560 Ti」を搭載したリファレンスデザインのビデオカード

 このモデルは型番の後ろに見慣れぬ“Ti”の2文字が追加されている。かつてはGeForce2/3/4シリーズの中でグレード指標として“Ti”が使われていたが、これらの製品が登場したのは2000年~2002年頃。実に9年近い年月を経ての“Ti”復活だ。このときの“Ti”シリーズはミドルレンジ帯全域をカバーしていたが、今回は数字の後ろということでGeForce GTX 560の上位モデルという印象を受ける。今後、“560無印バージョン”や“GeForce GTX 560 LE”のような下位モデルの登場を予感させるネーミングだ。

GeForce GTX 560 Tiリファレンスモデルの補助電源コネクタは、6ピン×2インターフェイスはDVI-I×2とMiniHDMI×1という構成

GF104コア改良版となるGF114コアを採用

 GeForce GTX 560 Tiのスペック表を見ると、GeForce GTX 580/570とは明らかに違うことがわかる。GeForce GTX 580/570は32基のCUDAコアで1基のStreaming Multiprocessor(SM)を構成していたが、GeForce GTX 560 Tiは48基のCUDAコアで1SMになっている。つまり、GeForce GTX 560 Tiは、GeForce GTX 580/570のスペックダウン版ではない。
 GeForce GTX 560 TiはGF114コアを採用しており、これはGeForce GTX 460のGF104コアに改良を施したものとなる。改良内容がGF100コアからGF110コアになったときと同じようなものであれば、消費電力は大きく削減されていると予想される。外部電源コネクタは6ピン×2構成で、TDPは170W。推奨電源は500W以上とされている。
 速度はGeForce GTX 460のクロックから20%ほど引き上げられているので、これが目安となるだろう。なお、GeForce GTX 560 Tiは各社からオーバークロックモデルが数多く登場する予定で、店頭ではオーバークロックモデルが主流となる可能性が高い。今回テストに使用したGAINWARD製OCモデルは動作クロックが定格より約9.5%高い900MHzであったことを記載しておく。

各ビデオカードの比較表
GPU GeForce GTX 580 GeForce GTX 570 GeForce GTX 560 Ti GeForce GTX 480 GeForce GTX 470 GeForce GTX 460(1GB) GeForce GTX 460(768MB)
コードネーム GF110 GF110 GF114 GF100 GF100 GF104 GF104
プロセスルール 40nm 40nm 40nm 40nm 40nm 40nm 40nm
シェーダバージョン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0
DirectX対応 11 11 11 11 11 11 11
シェーダ/ストリーミングプロセッサ数 512基 480基 384基 480基 448基 336基 336基
テクスチャ
ユニット数
64基 60基 64基 60基 56基 56基 56基
ROPユニット数 48基 48基 32基 48基 40基 32基 24基
コアクロック 772MHz 732MHz 822MHz 700MHz 607MHz 675MHz 675MHz
シェーダクロック 1544MHz 1464MHz 1644MHz 1401MHz 1215MHz 1350MHz 1350MHz
メモリクロック 4008MHz相当 3800MHz相当 4008MHz相当 3696MHz相当 3348MHz相当 3600MHz相当 3600MHz相当
メモリ種別 GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリインターフェイス 384bit 320bit 256bit 384bit 320bit 256bit 192bit
メモリ容量 1536MB 1280MB 1024MB 1536MB 1280MB 1024MB 768MB
PCI Expressタイプ 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0
PCI-E電源タイプ 6ピン+8ピン 6ピン+6ピン 6ピン+6ピン 6ピン+8ピン 6ピン+6ピン 6ピン+6ピン 6ピン+6ピン
消費電力 244W 219W 170W 250W 215W 160W 150W
市場価格 5万3000円前後 3万6000円前後 2万8000円前後 4万5000円前後 2万6000円前後 1万7000円前後 1万3000円前後

オーバークロックモデルも用意した
ベンチマーク環境

 ベンチマークテストはノーマルモデル(コアクロック822MHz)とオーバークロックモデル(コアクロック900MHz)で行ない、比較用として同価格帯に位置するGeForce GTX 460/470の2枚を用意した(どちらもオーバークロックモデル)。GeForce GTX 560 Tiのドライバは、テスト用に配布された266.56を使用している。
 各テストの設定は、3DMark11と3DMark Vantageは各プリセット設定のまま、ゲーム系は解像度1920×1080ドット、アンチエイリアスMSAA 4Xでその他はデフォルトを基本とする。

BIOSTAR「TP67XE」

実売価格:1万5800円前後
製品情報:http://www.mvkc.jp/product/biostar/motherboard/lga1155/tp67xe.php

P67チップセットを採用するBIOSTAR製マザーボード「TP67XE」。10フェーズ電源回路搭載ほか、高品質なオーディオ環境をもたらす「THX TruStudio Pro」や、スマートフォンをリモコンとして機能させる「BIO‐Remote2」(写真右)に対応している

GAINWARD「GTX560 TI 1GB GS」

市場想定価格:2万9800円前後(2月中旬発売予定)

GeForce GTX 560 Tiを搭載するGAINWARD製ビデオカード「GTX560 TI 1GB GS」。コアクロックが定格の822MHzから900MHzにオーバークロックされている
オリジナルのツインファンを搭載し、出力インターフェイスにD-sub15ピンも備えている
テスト環境
CPU Intel「Core i7-2600K」 (3.4GHz)
マザーボード BIOSTAR「TP67XE」(P67 Express)
メモリー Corsair「TW3X4G1333C9A」(DDR3 PC3-10666 2GB 2枚組)
ビデオカード GAINWARD「GTX560 TI 1GB GS」(GeForce GTX 560 Ti)
GeForce GTX 560 Tiリファレンスモデル
GALAXY「GF PGTX470-OC/1280D5 FUJIN」(GeForce GTX 470)
GALAXY「GF PGTX460SuperOC/1GD5 FUJIN 2.0」(GeForce GTX 460)
HDD Seagate「ST3160812AS」(160GB)
電源 Thermaltake「Toughpower QFan 650W」(650W)
OS Windows 7 Ultimate(32bit)
グラフィックドライバ GeForce Driver 266.56(GeForce GTX 560 Ti専用)
GeForce Driver 266.58(GeForce GTX 470/460)
比較対象として検証したGeForce GTX 470を搭載するGALAXY製ビデオカード「GF PGTX470-OC/1280D5 FUJIN」。コアクロックは定格の607MHzから625MHzにオーバークロックされている。実売価格は2万8000円前後GeForce GTX 460を搭載するGALAXY「GF PGTX460SuperOC/1GD5 FUJIN 2.0」。コア/シェーダー/メモリクロックが定格の675MHz/1350MHz/3600MHzから、それぞれ810MHz/1620MHz/4000MHzにオーバークロックされている非常に高速なモデル。実売価格は2万4000円前後

(次ページへ続く)

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