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サーバー向けシステム管理ソフトもリニューアル

日本SGI、Opteron搭載のHPC向けブレードサーバーを発売

2011年01月25日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 1月24日、日本SGIは、クラスタシステム向けブレード型サーバー「SGI Altix ICE 8400」とラックマウント型サーバー「Rackable Rackmount Servers」のOpteron搭載モデルの出荷を開始した。

ブレード型サーバー「SGI Altix ICE 8400」

 SGI Altix ICE 8400は、最大12コアを内蔵するAMDのサーバー向けCPU Opteron 6100シリーズを搭載したブレード型サーバー。ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)環境の大規模なクラスタシステム向けの製品だ。

 キャビネットあたり最大1536コア構成が可能。また、システム全体で32ノードから最大6万5536ノードまでの大規模クラスタシステムが構築できる。キャビネットあたりの計算能力は14.1テラフロップスで、最大メモリ容量8.1TBと大規模メモリが構成可能。

 Rackable Rackmount Serversは、「Rackable Standard-DepthServers」の2モデルと「Rackable Four-Way Servers」の1モデルに、Opteron 6100シリーズを搭載し、ラインアップを強化した。

 価格(税抜)は、SGI Altix ICE 8400が、CPUにOpteron 6100 シリーズ 2.1GHz 12MB L3、384コア、メモリが256GBメモリ、SUSE Linux Enterprise Server 11、SGI Performance Suite 1、SGI Management Center Premium Edition、42Uキャビネットなどの構成で1922万1000円。Rackable Standard-Depth Serversが、CPUにOpteron 6100 シリーズ 1.9GHz 12MB L3 、24コア、メモリが16GBなどの構成で70万5000円。

 また、システム管理ソフトウェアとパフォーマンスツールもリニューアルした。「SGI Management Suite」は、構成されたシステム全体の一元管理と制御、パフォーマンスの最適化するシステム管理ソフトウェア。従来はサーバー製品ごとに個別のシステム管理ソフトウェアが必要だったが、大規模共有メモリシステム「SGI Altix UV」や「SGI Altix ICE 8400」を使った数千台のサーバーで構成されるクラスタシステムなどを統合管理でが可能になる。遠隔地にあるサーバーの構成情報や稼働状況、性能指標の一元的なモニタリング、バージョンアップなどのソフトウェアメンテナンスが改善できるという。

 「SGI Performance Suite」は、従来の「SGI ProPack 7」の後継製品で、SGIサーバー製品のライブラリやツールにて構成されるパフォーマンスツール。CPUとメモリのリソース管理などによってアプリケーションの高速化を実現する「SGI Accelerate」、SGIシステム上でのMPIアプリケーションの実行を高速化する「SGI MPI」、標準Linuxディストリビューション環境でリアルタイム処理を実現する「SGI REACT」、SGIが提供するUnified Parallel C(UPC)コンパイラである「SGI UPC」の4つのコンポーネントで構成される。

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